Amazonのオーディブルに加入する価値は本当にある? オーディオブック聴き放題に意味はあるのか
自動のページ送りに対応している機能の例として、 ・Kindleアプリのアシストリーダー ・AlexaアプリのKindle読書補助機能 などが挙げられます。これらの機能を使えば、自動でページ送りをして音声でKindle本を読み上げてもらうことができます。 つまり目当てのナレーターや声優の読み上げを聴きたいわけではなく「聴く読書をしたい」にすぎないならば、Kindle本を買って音声読み上げを利用すれば十分という考え方もできます。この方法であればテキストを別途読むこともでき、オーディブルの月額費用もかかりません。 ■音声読み上げソフトやAIの普及
「音読さん」に代表される音声読み上げソフトも普及しています。たとえば音読さんでは無料で最大5000文字までテキストを読み上げることができます。有料プランでは最大月間100万文字の読み上げも可能。 つまりAlexaなどによる読み上げの品質が気に入らない場合でも、テキストを読み上げさせる代替手段は存在しています(※別途ソフトへのテキスト入力の工数や、音声データの保存などの工数は発生します)。 ■オーディオブックは紙の本や電子書籍よりも高い オーディオブックの買い切り料金は、紙の本や電子書籍よりも高くなります。
たとえばオーディブルで「海辺のカフカ」(村上春樹)を購入した場合の料金は4,000円。Kindleだと880円、単行本だと1,414円で販売されていました。 同様にKindle Unlimited(月980円)に比べて、オーディブルのサブスク(月1,500円)は値段が高いです。 オーディオブックを購入する場合でも、月額で聴き放題を楽しむ場合でも「電子書籍や紙の書籍よりも高いのに、付属資料がない限りは図版やテキストが手元で見られない」点には一定の不便さがやや感じられます。 ■ポッドキャストをメインで聴くならばSpotifyやApple Podcastで十分では なおオーディブルをポッドキャストメインで楽しんでいるかたも多いでしょう。しかしその場合はSpotifyやApple Podcastもポッドキャストが充実しているため、有料のポッドキャストサービスとして見ると必ずしも優位性があるとは言えません。