31日に自民・国民民主が幹事長会談 「部分連合」の在り方協議、立民も多数派工作
自民、国民民主両党の森山裕、榛葉賀津也両幹事長は31日、国会内で会談し、政策や法案ごとに連携する「部分連合」の在り方を協議する。自民は与党の衆院過半数割れを受け、政策的に親和性のある国民民主との連携に向けて水面下で交渉しており、与党と国民民主の政策協議の枠組みについて話し合うとみられる。国会運営を担当する坂本哲志、古川元久両国対委員長も同席する。11月1日には公明党と国民民主の間でも幹事長会談を行う。 【写真】「もっと下に…下に」“半ケツ”状態でビラ配りをするボランティア女性 国民民主の玉木雄一郎代表は30日、国会内で自民側との協議について「政策実現につながる協議になることを期待している」と述べた。これに先立つ執行役員会で、国民民主は特別国会での首相指名選挙について、決選投票でも玉木氏に投票する方針を決めた。 一方、立憲民主党の野田佳彦代表も30日、日本維新の会の馬場伸幸代表、共産党の田村智子委員長と国会内で個別に会談。首相指名選挙の決選投票で野田氏に投票するよう要請した。 野田氏は「今回の民意は自公政権にノーという意思表示だ。政権を代えていく大きなチャンスだ」と述べ、馬場氏に協力を呼び掛けた。馬場氏は「大義や具体的な政治改革案がなければ、くみすることはできない」と強調。「政治とカネ」の問題を受けた政治改革に関する立民の姿勢が「大きなポイントだ」と述べた。 また、野田氏は田村氏との会談で、政治改革や国会での真相究明、選択的夫婦別姓などの政策実現に向けた協力を前提に、自身への投票を呼び掛けた。野田氏の提案に田村氏は「前向きに検討する」と回答した。 一方、自民の坂本国対委員長は30日、国会内で立民の笠浩史国対委員長と会談し、首相指名選挙を行う特別国会を11月11日に召集する政府方針を伝達した。会期は4日間。笠氏は、特別国会での予算委員会の開催を求めた。