復帰の近藤が勝ち越し弾、小久保監督「驚異的回復」 タカが早くも日本シリーズ進出王手
ソフトバンク7－2日本ハム（17日、パ・リーグCSファイナルステージ） 漂いかけた嫌な雰囲気は、頼れるクリーンアップがすぐに吹き飛ばした。ソフトバンクは先制を許した直後の一回、4番山川の同点打に続いて5番近藤が勝ち越し2ラン。初球を仕留め、右翼席へ大きなアーチを描いた近藤は「いい集中力で自分のバッティングができた。いい展開に持ってくることができてよかった」と両手をたたいた。 【写真】一回、本塁打を放った近藤健介を山川穂高がタッチで迎えた 9月中旬に右足首を負傷。CSは出場が危ぶまれていたが、打席に立てば頼もしいばかりだ。「シーズン終盤にいられなかったのは、個人的に悔しかった」。思いを胸に抱えながらリハビリに努め、大舞台に間に合わせた。 小久保監督は「けがの具合からいくと、驚異的な回復」と語った。完全復活を印象づける活躍にも「気にしていたのは今後の野球人生に影響があるかないか。もちろんいてくれると助かるけど、そこは慎重に」と強調。先発オーダーの最終決定を試合当日にするなど、起用には細心の注意を払いながら戦っている。 山川には2打席連発が飛び出し、好調の主軸に引っ張られるように、打線は2戦連続2桁安打で圧倒。4年ぶり日本シリーズ進出へ、王者の貫禄を見せつけて早くも王手をかけた。（大石豊佳）
