「ひとりじゃないよ」小さく生まれた赤ちゃんの写真展 鹿児島市で始まる
南日本放送
今月17日は「世界早産児デー」です。早く生まれた赤ちゃんや家族への理解を深めてもらおうと鹿児島市で、成長をたどる写真展が始まりました。 (記者)「小さく生まれた子どもたちも、こんなに大きくなりました。きょうから天文館で写真展が始まっています」 32週と2日、1827グラムで生まれた女の子は1歳に。22週と6日、510グラムで生まれた男の子は、6歳になりました。 天文館図書館で始まった写真展は、早産による低体重で生まれた子どもの家族らでつくるグループが企画しました。3回目となる今回は、県内で暮らす34家族・76枚が展示されています。 (訪れた人)「我が子は大きく生まれたが、こんなに小さく生まれた子でも頑張っていきているんだなと思うと、すごい」 26週、754グラムで生まれた山本真鈴ちゃんです。ことし5歳になりました。早産により壊死した腸の一部を切除していて、今も1日1回、皮下注射が欠かせません。 (山本鈴乃さん・43)「どれがいい?と聞いたら、法被着ているのがいいというので、それにした。女の友達のように意思疎通ができる、話し合いができるので楽しい」 県によりますと、県内の去年の出生数は9868人で、このうち2500グラム未満の低出生体重児は1086人で、1割を超えています。 (鹿児島リトルベビーサークルゆるり 山元理英代表)「早く生まれたお子さんのご家族には一人じゃない、私たちも同じ経験をしているよということを伝えたい」 写真展はセンテラス天文館で今月18日まで開かれています。 17日にはアミュプラザの観覧車や鶴丸城御楼門が世界早産児デーのイメージカラーの紫にライトアップされる。
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