異国の店主と土地の味/ナイジェリア料理店『アフリカンレストラン&バー エソギエ』
ラッキー:来日したのは2000年頃です。ナイジェリアでは日本製の車とか電気製品が人気で日本の名前をよく目にするので、なんとなく日本っていいなあって思って行くことにしたんです。東京にナイジェリア人の友達もいたしね。
土井:来日後はどんなお仕事を?
ラッキー:日本とナイジェリアを行ったり来たりしながら、西麻布や六本木ヒルズなどのハイエンドな街のレストランでいくつか働きました。日本語は全然ダメだったけど、語学学校に行く時間とお金はないから働きながらメモして覚えていって。4年間くらいそんな生活を続けたあと、『エソギエ』を2004年にオープンしました。
土井:開業までに4年間って、結構短い期間ですよね。日本語を覚えるのも、ビジネスのことを考えるのも大変じゃなかったですか……?
ラッキー:たしかに大変だったけど、お店をやりたいという目標はハッキリと持っていたから、大変なことがあっても一生懸命頑張れました。日本の文化や考え方が、ナイジェリアとは違うことで苦労するときもあったけど、決めたことは責任を持って成し遂げるのが男だから!
土井:日本人顔負けのサムライ魂……! そういう真面目な性格が、日本で暮らし、そしてお仕事をするのに合っていたのかもしれないですね。
ラッキー:お客さんからも、よく日本人ぽいねって言われます(笑)。気づけば、あっという間にお店は来年で20周年を迎えますが、これからもアフリカのことを知らない日本の人に来ていただいて、もっとナイジェリアを知ってもらえたら嬉しいです。
インフォメーション
◯東京都新宿区新宿3-11-2 村木ビル3F ☎︎03・3353・3334 17:00~23:30(土・日のみ12:00~15:00までのランチあり) 月休※月曜祝日の場合は営業、翌日が振替休み interview: Hikaru Doi, photo: Kazuharu Igarashi, text: Shoko Yoshida
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