30日、中山で平地最長距離の名物重賞「ステイヤーズS」(GⅡ)/出走馬を紹介!
関東圏の舞台は東京から中山に替わり、開幕日の土曜メインでは平地最長距離の名物重賞、ステイヤーズS(30日、GⅡ、芝3600メートル)が行われる。昨年は2着のテーオーロイヤルが今年の天皇賞・春を制しており、注目度が増している一戦だ。 アイアンバローズ(栗東・上村洋行厩舎、牡7歳)は4年連続の参戦。4歳時から2着、4着ときて、昨年は待望の重賞初制覇を飾った。長距離砲としての資質、中山コースへの適性は疑いのないところ。あとは3月末のドバイゴールドC(8着)以来の実戦となる点がどうか。8カ月ぶりだけに最終追い切りの動き、当日に気配の判断が重要になってきそうだ。 シュヴァリエローズ(栗東・清水久詞厩舎、牡6歳)は今年に入っての地力強化が著しいディープインパクト産駒。京都記念4着、メトロポリタンS3着、目黒記念2着と距離を延ばすごとに着順を挙げ、秋初戦の京都大賞典では接戦をものにし、待望の重賞初制覇を飾った。しぶとくジワジワと伸び続けるレースぶりはいかにも長丁場に合いそう。遅れてきた新星が長距離界で輝くか。 メイショウブレゲ(栗東・本田優厩舎、牡5歳)はゴールドシップ産駒らしくスタミナが豊富で、今年の始めに3000メートルの万葉Sを制した。今秋も京都大賞典で0秒1差の3着とシュヴァリエローズと接戦しており、まだ衰えも見られない。どちらかといえば、直線が平坦コースでの実績が目立ち、急坂が待ち構える初の中山コースがポイントとなるが、侮れない存在だ。 同じゴールドシップ産駒では、ゴールデンスナップ(栗東・田中克典厩舎、牝4歳)も穴馬として注目されそう。まだ3勝クラスの身とはいえ、阪神大賞典5着、タイランドC2着とオープンの長丁場でも崩れず走り、全12戦で一度も掲示板を外したことがない堅実派だ。 ミクソロジー(栗東・辻野泰之厩舎、牡5歳)は3歳秋から4歳の春先にかけて4連勝を飾り、ダイヤモンドSを制した実力馬。約1年半の長期休養を挟んで以降は不振が続くが、スタミナに不安はないだけに、いい頃の状態に戻れば反撃があっていい。 福島記念3着のダンディズム(栗東・野中賢二厩舎、騸8歳)も面白い存在。昨年のこのレースは6着で3000メートル超では実績がないが、2600メートルでは好勝負した実績があり、高い持久力は備えている。菊花賞、有馬記念、天皇賞・春を制した父マンハッタンカフェの血が騒げば、チャンスはある。
伯父に天皇賞・春を勝ったマイネルキッツがいるマイネルケレリウス(美浦・奥村武厩舎、牡4歳)も血統的に注目の一頭で、大幅な距離延長で一変があるかもしれない。