済美、徳島科学技術のハイプレスかわし、4発完封で6大会ぶりインターハイへ弾み!
6月15日、香川県高松市の香川県総合運動公園サッカー・ラグビー場で、今年から福島県開催となる全国高等学校体育大会(サッカー競技)男子出場権を手にした四国4県・高校総体サッカー競技大会(男子)の優勝校と、あと一歩で涙を呑んだ計8校が集い3日間連続開催となる令和6年度四国高等学校サッカー選手権大会が開幕。大会初日は各県1位校と各県2位校が対戦する1回戦4試合が行われた。 【フォトギャラリー】済美vs 徳島科学技術 うち香川県総合運動公園サッカー・ラグビー場サブの第1試合ではJ2・愛媛FC、ファジアーノ岡山、横浜FCなどでボランチとして活躍した渡邊一仁監督就任2年目で、6大会5度目のインターハイ出場を決めた済美(愛媛1)と、徳島科学技術(徳島2)とが対戦。両校のスタートフォーメーションは以下の通りとなった。済美はダブルボランチを配した「4-4-2」。スターティングイレブンはGKに1西村天翔 (3年)。4バックは右から12中條純(2年)、3瀧野謙太(3年)、キャプテンの5岡田蓮(3年)、2垣添光(2年)。中盤はダブルボランチが10隅田幸輝(3年)と6深見月哉 (3年)。右サイドハーフには7沖宮駿 (3年)、左サイドハーフに19藤田晃太朗(3年)。2トップは14兵頭陸 (3年)と9宮内黄(3年)である。 対して徳島科学技術は2トップが縦に並ぶ「4-4-1-1」。スターティングイレブンはGKは1山本空来(1年)。4バックは両サイドバックが絞り気味で右から2藤田賢紀(1年)、3割石奏汰(2年)、20中山智太(2年)、5板東晋之介(2年)。中盤はダブルボランチに6木内遼太郎(3年)と8金本歩大(3年)が入り、サイドハーフは右に11井澤勇也(2年)、左に9鹿耳翼(3年)。2トップはキャプテンの10鈴江京太郎(3年)が頂点に位置し、その下に14竹中和(3年)が入った。 試合はキックオフから、済美の立ち位置を把握した徳島科学技術が激しいハイプレスをかける展開に。が、今年度から青森山田(青森)で8年間コーチを務め、母校に戻ってきた松本晃コーチを迎え入れ「相手を見て判断する」を含めたスピードとインテンシーアップに取り組んでいる済美イレブンはあくまで冷静だった。 2分、左サイドに張り出した14兵頭がPA内にカットインし、パスを受けた9宮内がシュート。いきなり最適解で先制を果たした済美は、20分に9宮内が左CKを蹴ったこぼれを19藤田が見事なボレーで追加点。21分には今度は6深見の右CKこぼれを5岡田が頭で決めて3-0。時折、徳島科学技術が繰り出す鋭いカウンターに苦しみながらも、後半にも「チームコンセプトとしての切り替えの速さと強度が出せた」10隅田が混戦を押し込み4-0で快勝。 かくしてインターハイの舞台でも必ず対処が必要となるカウンター型チームへのケーススタディを結果を伴った形で学んだ済美は、高知小津(高知県1位)を2-0で破ったJFAプリンスリーグ四国の常連・四国学院大学香川西(香川2)との準決勝でも、インターハイ本番へ向け、さらなる弾みをつけるブラッシュアップに努めていく。 (取材=編集部)