上野樹里×風間俊介、『監察医 朝顔』に刻んだ変化と不変 肌で感じた“自然”と“人”の力
上野樹里×風間俊介が明かす、2025年の抱負「日々の積み重ねが表現に出ていく」
●上野樹里「実際に歩くことで伝えられる現場の景色がある」 ーー今回久しぶりに東北を訪れてみて、感じた変化は? 上野:緑が太陽の方を目指して成長してきていて、人も少しずつ増えてきてたんだなと肌で感じました。『監察医 朝顔』は、自然の力を感じさせたいというプロデューサー(金城綾香)の意図もあって、今回もある植物がキーになっているんです。自然だけじゃなくて、人の力によって活気が戻ってきているのを肌で感じることができました。 風間:今回訳あって、桑原は陸前高田には行かないんです。今までの物語の中でも、桑原は行ったり行かなかったりしているんです。朝顔、つまり妻にとっての特別な場所に行くという、旦那のポジショニングは超リアルだなと思っています(笑)。 上野:そうね。あと、前にラジオでもお話したのですが、「h. イマジン」というジャズとコーヒーとアンティークの食器が大好きな店主がいるカフェがあって。早くに復興されたお店なんですが、ここのお店だけじゃなく、新しいお店が増えていたり、花火大会を実施していたりしていて。花火大会の日には、駐車場が満車になって、スーパーの品物が売り切れちゃったりというエピソードを聞いて、お祭りがまたできているすごさを感じましたね。だからこそ、朝顔が陸前高田の街を実際に歩くことで伝えられる現場の景色があるなと思っています。 ーー最後に新春に放送される本作にちなんで、2025年の抱負を教えてください。 上野:思ったことを形にできるような年にしたい。日々の積み重ねが表現に出ていくと思っているので、特別なことを無理してまでやる必要はないんだと。1日はあっという間に過ぎていくし、やりたいこともいっぱいあるからこそ、計画的に行動もしていかなきゃいけないと思うので、自分の思い描いている世界を着実に実現していきたいなと思っています。 風間:この物語のように、自分では変わらず過ごしてると思っていても、実はゆっくりと草木が育つように、自分も周りも変わっていくものなんです。なので、2025年も変わらずに過ごしていけたらなと。お正月に放送されるということで、ご実家に帰られたり、一人で過ごす方も「家族は元気にしているかな?」と考えたりする方が多いかなと思います。『監察医 朝顔』も大切な誰かを想う物語なので、あなたの大切な人を思い浮かべて観てほしいですね。
佐藤アーシャマリア