「個人向け富裕層ビジネス強化」 武市寿一・みなと銀行社長 資産管理の〝プレミアコンサルタント〟も育成
みなと銀行(神戸市中央区)の武市寿一社長は産経新聞のインタビューに応じ、今年度から個人向け富裕層(プレミア)ビジネスを強化する考えを示した。同ビジネスに強みを持つ同じりそなグループの埼玉りそな銀行(さいたま市)との人的交流などで連携を強化し「現在、約2億円規模の同ビジネスを5年後には17億円規模に拡大させたい」としている。 富裕層ビジネスについては法人向けで実績があるが、個人向けが課題となっていた。今年4月、みなと銀を傘下に持っていた「関西みらいフィナンシャルグループ(FG)」が「りそなホールディングス(HD)」に吸収合併されたことで、りそなHD傘下の埼玉りそな銀行との連携が図りやすくなり、「(個人向け富裕層ビジネスに強い)埼玉りそな銀とのシナジー効果を生かせる」と判断した。 具体的には、従来の投資信託や保険といった「商品販売型営業」から、埼玉りそな銀のノウハウを生かし、顧客に対して総合的な提案を実践する「総資産管理型営業」へ転換。専門の担当者〝プレミアコンサルタント〟を育成し、「現状の5人から5年後には30人体制にしたい」としている。