左派連合が最大勢力に フランス下院選 逆転劇の背景は【WBS】
もともと経済政策に関しては財政規律を重視する与党連合と、ばら撒きともいえる積極的な財政支出を主張する左派連合の溝が深く、実は左派連合は極右『国民連合』と経済政策では数多くの類似点があります。 「マクロン大統領が進めた年金受給開始年齢の引き上げの廃止では一致していますし、ガスなどの生活に必要なエネルギー価格に関し、値上げの凍結や実質的な値下げという点でも似ています。加えて財源に関しては左派連合が富裕層への増税に対して、国民連合はEU(ヨーロッパ連合)への分担金の減額などを掲げ、いずれも現実性に乏しいという指摘を受けています。極右包囲網では一致したものの、想定以上の左派連合の躍進に与党連合との関係がギクシャクする中、仮に左派連合の掲げる政策が実現されれば、フランス国債の信用低下や株安などマーケットにも混乱が予想されます」(立花記者) ※ワールドビジネスサテライト