あの“鬼コーチ”エディー・ジョーンズが…優しくなった!? 9年ぶり日本代表HC復帰で「怖かった。ダメばかり言われた」頃から何が変わった?
かつてのルーキーがベテランに
HC就任最初の試合となるイングランド戦は合宿入りから2週間後の6月22日。試合に向けた準備には一刻の猶予もないが、次世代の育成にも手は抜かない。遡れば12年前のHC就任1年目にも、高校3年生だった山沢拓也を合宿に招集し、いきなりトンガ代表との強化試合に出場させた。その山沢は12年の時を経て、BK最年長選手として2度目のエディージャパンに加わっている。 「エディーさんはあの頃と変わっていないと思う。1人1人をよく見ていて、何気なく声をかけてくれる。この合宿では『もう少し身体を強くしよう』と言われました。超速ラグビーについては、自分にできるかどうかとかは考えず、上手くなること、考えるよりも速く、求められるプレーを身体が選択しているくらい、プレーに入り込めるようになりたい」 眼前に巨大な敵を迎えながら、新たな才能、異質な才能も取り込む。常に複数のミッションに目を配り、どれにも驚異的なまでの精力を注ぐ。そんな一貫した、12年前と変わらぬエディーのスタンスに比べたら「怖くなくなった、優しくなった」は変化と言えるほどのことでもないのかもしれない――宮崎合宿の公開3日間を見終えて、そんな思いが頭を過ぎった。
(「ラグビーPRESS」大友信彦 = 文)
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