41歳AYUMIは8強敗退「悔しさ残るラウンド。次に向けて頑張ります」 ダイエットで始めたブレイキン、花の都で躍動
「パリ五輪・ブレイキン女子・準々決勝」(9日、コンコルド広場) 福島あゆみ(41、ダンサー名・AYUMI)は準々決勝でオランダのINDIAに1-2で敗れ、8強敗退となった。 【写真】AMIの肩を叩いて言葉を交わすAYUMI 悔しさ噛みしめた表情 敗退後は「悔しさ残るラウンドだった。次に向けて頑張ります」と、振り返った。 1次リーグでは、1グループ4人のリーグ戦で上位2人が準々決勝進出となる条件の中、AYUMIは初戦のウクライナ・STEFANIとのバトルで1-1で得票10-8により勝利。2戦目のウクライナ・KATE戦は1-1の得票6-12で敗れた。勝負の第3戦は細かな足技で華麗にみせて、1ラウンド目を取ると、2ラウンド目もしっかりとジャッジを魅了し、2-0で勝利した。ウクライナ2選手とAYUMIがラウンド獲得数4で並び、得票数でAYUMIは2位に。3位とは1票差で8強入りを決めていた。 ダイエット目的で21歳で始めた競技。41歳の花の都での挑戦は終わりを迎えた。 ◆福島あゆみ(ふくしま・あゆみ)ダンサー名はAYUMI。1983年6月22日、京都市出身。中学生でヒップホップダンスを始めた。高校卒業で一度ダンスから離れてカナダのバンクーバーに5年半留学。21歳で姉・梨絵に誘われてブレイキンを始めた。17年には世界最高峰の大会、Red Bull BC ONE決勝に女性として初出場。21年世界選手権では世界一に輝いた。24年2月の全日本選手権で3連覇。趣味は映画観賞。好物は野菜と甘いお菓子。154センチ。 ◆ブレイキンとは ブレイキンは1970年代にニューヨークのサウスブロンクスから始まった。不良グループやギャングの抗争が激しい地域で、ケンカの代わりにダンスで解決したことが発祥のきっかけ。「触らない格闘技」と比喩される。 スポーツとしての大会は、2017年ユース五輪に向けた予選大会から開始。3対3などの団体戦もあるが、パリ五輪では1対1が採用された。男女各16人が参加。DJが流した音楽に対して即興で交互に踊り合い、「技術性」「多様性」「完成度」「独創性」「音楽性」の5つの基準に基づいて9人の審判員が評価し、勝敗を決める。 踊りは立った状態で足のステップと上半身の動きを組み合わせる「トップロック」、かがんだ状態で素早く足を動かす「フットワーク」、背中や肩を床について回転する「パワームーブ」、動きを数秒止める「フリーズ」の4つの要素がある。 女性を「Bガール」、男性を「Bボーイ」と呼ぶ。次回大会の28年ロサンゼルス五輪では実施されない。