秋を彩る映画の祭典! 第37回東京国際映画祭特集
たったひとりでの登壇に「緊張します」と話してらっしゃったヤン・リーピン監督。監督と同じく、日本にやって来た留学生の方や外国人からの質問が多かったのも特徴的でした。 すると、事件が勃発。中国籍のお客様が母国語で質問を始めたのです。英語通訳者はいるけど、中国語の通訳さんはその場にいなかったので、急遽、ヤン・リーピン監督が質問に答えながら通訳も兼ねることに。思わぬサプライズも手伝って、なんとも言えない温かい雰囲気に包まれたQ&Aセッションとなりました。
クロージングセレモニーで行われた各部門受賞作の発表・受賞式では、吉田大八監督の『敵』が、主演男優賞(長塚京三)と最優秀監督賞、東京グランプリの3冠を獲得。日本映画がグランプリに輝くのは、第18回の根岸吉太郎監督作『雪に願うこと』以来19年ぶり。長塚京三さんは79歳にして、史上最高齢での主演男優賞受賞を果たしました。 例年以上に、外国人の観客の姿が多く見られた「第37回東京国際映画祭」。私も海外プレスの方と談笑したり、劇場ロビーで外国からのお客様に呼び止められたりすることが度々ありました。「映画」を共通言語に、国境や文化の違いを超えて、人と人とが繋がっていく。これこそが映画祭の醍醐味だと、改めて感じることが出来た10日間でした。
<作品情報> 徒花 ADABANA 全国の映画館にて大ヒット上映中 「第37回東京国際映画祭」ウィメンズ・エンパワーメント部門にて上映 出演: 井浦 新 水原希子 三浦透子 甲田益也子 板谷由夏 原日出子 芦那すみれ 浅田芭路 平野絢規 長谷川公彦 斉藤由貴 永瀬正敏 脚本・監督:甲斐さやか 音楽:長屋和哉 音楽プロデューサー:akiko 配給・宣伝:ナカチカピクチャーズ 英題:Adabana (C)2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ 公式サイト https://adabana-movie.jp/