90年ぶり「陸奥湾」震源のM5以上の地震 いまだからこそ考えたい「防災」【#1】『日本海溝・千島海溝地震』東日本大震災の死者数の「2倍以上」の被害想定 「来るべき災害への備え」どうする?(全3回)
河村庸市キャスター 「今、周知という話もあったんですけれども、今回の想定の見直しで、県内でも五つの市町村で避難所が合わせて18か所を使えなくなったということで、それを知らない住民の方もいらっしゃいますし、周知する自治体としても、まだ道半ばなところはあるかと思うんですけれども。県もやはり、そこは後押ししていく必要はありますでしょうか」 青森県・宮下宗一郎知事 「もちろん後押しするということは当然のことなんですが、各市町村が工夫を凝らしてですね、ハザードマップ等を住民の方に届ける段取りをしてると思います。ですから、まずよく正常性バイアスというんですが「自分だけは大丈夫とか、自分の家族だけは大丈夫とか、自分の地域だけは大丈夫」ってみんな思いがちなんですけどね。そんなことは決してなくて。本当に地震が来て津波が来たら、自分が一番最初に死ぬと思って、やっぱり準備をすると。準備っていうのは、まずはやっぱり正しい情報を各自治体から入手するということが、まず大前提になると思います。 河村庸市キャスター 「ソフト面の話が『意識の醸成』のところとかありましたけれども、ハード面のところでもやはり考えはありますでしょうか」 ■「命を守るということに重きを置いて…」 青森県・宮下宗一郎知事 「やはりですね。避難所が冬も夏もですね、快適にとまでは言わなくとも、しっかりと命が守られる環境を作らなきゃいけないです。例えば、阿蘇地震のときは直接地震で亡くなった人って50人だったんですが、関連死と言われている直接地震が起こった以外で亡くなった方っていうのは200人なんですね。つまり4倍の方が関連死してるっていうことを考えると、避難所の環境をどう整えていくかということは、これは非常に重要な課題になってくると思います」 「直接死だけじゃなくてね、関連死も含めて、やっぱり究極。私達、県や市町村そして国というのは、国民や県民や市町村民の命を守るためにある存在ですから、まずは、ともかくやっぱり命を守るということに重きを置いてですね、防災・減災対策をしていくということが一番肝心なことだと私は思っています」…
#2では、『日本海側海溝型地震』について考えます。
青森テレビ