このままではマズイ…。チェルシー、冬の放出候補6人。好調なチームで置き去り…。出番がない男たち
DF:ブノワ・バディアシル(フランス代表)
生年月日:2001年3月26日 24/25リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト ブノワ・バディアシルはチェルシーが崩壊していた2022/23シーズンの後半戦に最終ラインの救世主として迎えられた。しかし、その半年後にブライトンからの期限付き移籍から復帰をしたレヴィ・コルウィルとのポジション争いに完敗してしまった。 このフランス人DFの評価が低いままなのは、試合によってパフォーマンスのムラが激しいからだ。相手FWを完封するような活躍をみせた次の試合であってもあっさりとした対応で失点に絡むなど、対人戦で怪しさを覗かせるシーンも少なくない。 現在の序列は、モナコ時代にコンビを組んでいたアクセル・ディサシと同じくカップ戦要員で、プレミアリーグでの出場機会はリバプールとの第8節の途中出場のみ。10月末の時点では負傷離脱がないにもかかわらず、すでに4試合もメンバー外となるなど、エンツォ・マレスカ監督の中での優先順位が低くなっているのは明らかだ。 バディアシルが定位置を確保するのに苦しんでいる中で、チェルシーは守備に課題を抱えており、近い将来にも新たなレギュラークラスのセンターバック(CB)を獲得するかもしれない。となれば、序列が低い余剰戦力の放出もマストとなり、オファー次第ではこの左利きCBが売却となる可能性もあるだろう。
MF:チェーザレ・カザデイ(U-21イタリア代表)
生年月日:2003年1月10日 24/25リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト チェーザレ・カザデイは2023年夏に行われたU-20ワールドカップ(W杯)で大会MVPと得点王に輝いた。そんな逸材も今冬に新たな活躍の場を求めるかもしれない。 彼がイタリアの未来を嘱望されるタレントであることは間違いないが、所属するチェルシーでは出場機会を確保することに大苦戦。プレミアリーグでは第9節終了時点で一度も出場機会がなく、10月末の時点ではUEFAカンファレンスリーグ(ECL)とリーグカップの計3試合のみの出場に留まっている。 カップ戦でのパフォーマンスは素晴らしいが、それがプレミアリーグでの出場機会増加に繋がっていないのが厳しさを物語っている。チェルシーの中盤は選手層が厚く、カサデイの前にはレギュラー格のモイセス・カイセド、エンソ・フェルナンデス、ロメオ・ラヴィアに加え、指揮官がレスターから連れて来たキアナン・デューズバリー=ホールも立ちはだかっている。 トップチームでの経験が豊富な上に、実力も十分に兼ね備えている彼らを差し置いて、カサデイを起用しなければいけない理由はあまり見つからない。 エンツォ・マレスカ監督とは昨季前半戦に期限付き移籍先のレスターで半年間共闘した経験があったが、そのハンデを活かしきれなかった現状を踏まえると、冬の移籍市場で移籍をするのが最善策となるかもしれない。
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