このままではマズイ…。チェルシー、冬の放出候補6人。好調なチームで置き去り…。出番がない男たち
DF:アクセル・ディサシ(フランス代表)
生年月日:1998年3月11日 24/25リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト センターバック(CB)と右サイドバック(SB)でプレーできるアクセル・ディサシも出場機会を大きく減らしている選手の一人だ。プレミアリーグで31試合に出場した昨季から一転して今季は大きく序列を下げており、10月末の時点では完全なカップ戦要員となっている。 CBと右SBをこなせるサブは、主力が負傷離脱する可能性があることを踏まえると貴重な存在だ。ただ、現在チェルシーが抱えている課題を踏まえると、放出候補に挙げられても不思議ではない。 その課題こそ失点の多さだ。エンツォ・マレスカのチームはプレミアリーグ第9節終了時点で19ゴールと得点を量産している一方で、失点が11と多く、守護神のロベルト・サンチェスのビッグセーブに救われたシーンも少なくない。 DF陣のアップデートは以前から指摘されていた問題でありながら、今夏はトシン・アダラビオヨとレナト・ベイガの2人しか補強しておらず、前線の陣容と比べるとタレント不足が露呈している。 タレント不足でありながらDFの数そのものは足りており、誰かを追加するのであれば、同時に放出も検討しなければいけない状況にある。となれば、本職のCBではなく、右SBでの起用が続いているディサシが放出候補に挙げられるのは必然だろう。マレスカ監督が求めるプレースタイルにも合致していないことから1月の移籍市場で放出となっても驚きはない。
MF:カーニー・チュクウェメカ(イングランド代表)
生年月日:2003年10月20日 24/25リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト 現状のカーニー・チュクウェメカに最も似合う言葉は“ガラスの天才”だろう。2021年夏に行われたU-19欧州選手権の優勝メンバーは怪我での離脱を繰り返している。 マウリシオ・ポチェッティーノが率いていた昨シーズン序盤はチュクウェメカにとって大きなチャンスだった。 プレシーズンでアピールに成功すると、開幕から2試合連続でスタメンに名を連ね、ウェストハムとの第2節では得意な形からプレミアリーグ初ゴールを記録。このままレギュラーに定着するかと思われたが、初ゴールを決めた直後に膝を痛めると、そこから何度も悲劇が襲った。 怪我と復帰を繰り返すようになり、結果として2023/24シーズンは5度も負傷離脱を繰り返した。彼が試合に出場することができない間に他の選手はアピールに成功し、今夏に就任したエンツォ・マレスカ新監督へのアピールも失敗に終わってしまった。 選手層が厚いことから、プレミアリーグではベンチに入ることもほとんどできず、10月末の時点ではUEFAカンファレンスリーグ(ECL)とリーグカップでそれぞれ1試合ずつの途中出場に留まっている。このまま試合に出ることができない状況が続くのであれば、早ければ冬の移籍市場で移籍する可能性が高いだろう。 ただ、ネックになりそうなのが週給10万ポンド(約1900万円)という高い給与で、ほとんどトップチームで実績がない若手にこれだけのお金を支払うことができるクラブは限られてくる。イングランドでも屈指の才能を誇る若手はこのまま燻ってしまうのだろうか。