山崎まさよしさんが語る名曲『セロリ』の秘話も…【話題のグルメドラマ放映記念・特別インタビュー】|美ST
7月から放映が開始した話題のドラマ「三ツ矢先生の計画的な餌付け。」(毎日放送)。有名料理研究家と若手編集者が料理を通じて次第に想いを通わせていくヒューマンラブストーリーで、監督はドラマ「きのう何食べた?」の野尻克己さんが務めます。主役は年齢を重ね存在感と円熟味を増すシンガーソングライター・山崎まさよしさん&王様戦隊キングオージャーでの好演も記憶に新しい酒井大成さん。食事は健康と美に密接に繋がるもので、美ST世代には料理をするのが日常的という人も多いはず。お2人が食事で大切だと感じていることや、記憶に残る料理についてなど、共感必至のインタビューをお届けします。 【写真あり】大人の色気溢れる山崎まさよしさん
味だけじゃない。誰かとともにした食事は、空気感や会話まで記憶に刻まれる
酒井さん(以下酒井)プライベートでは料理って実は全然しなくて。料理にフォーカスしたドラマに出演させてもらうのは初めてなんですが、料理にすごく興味が湧きました。三ツ矢先生が作ってくれた料理の中で一番のお気に入りはカツ丼。仕事の休みの日とかに作ってみたいですね。 山崎さん(以下山崎) 僕は昔居酒屋の厨房で働いていたんですよ。ひとり暮らしも長かったし、必要に迫られて料理はしていた感じ。そこそこ料理は好きで、今でもたまに作ったり。子供の遠足用のお弁当とか、奥さんに頼まれて作ったりします。 酒井 山崎さんがお弁当作るんですね!どんなものを? 山崎 冷凍食品に頼り気味なんだけどね(笑)。あとはお弁当以外だと、パスタとか、簡単なものを。 酒井 食べるって、五感を刺激するものだなぁって、改めて思うんです。香りや食感、味、そういったものが過去の記憶を呼び覚ますというか、楽しかったことや切なかったことなどを思い出して、色んな感情が湧いてくる。誰かとごはんを食べるって、時間や空間も共有すること。コミュニケーションの一環ですよね。ドラマでも僕が演じる石田は三ツ矢先生と何度もごはんを一緒に食べるけれど、それはすごく重要で、大切な時間だったんだなと思います。 山崎 料理が記憶に訴えかけるものだっていうことは本当にそうだよね。ドラマの中で三ツ矢先生の作る料理を石田くんは初めて食べるわけだけれど、味はもちろん、その時に交わされた会話やお互いの空気感のようなものが記憶に刻まれていくというか。「おふくろの味」という言い方があるけれど、例えば味噌汁でも、それが美味かろうが不味かろうが、おふくろが作ったということが記憶に、思い出に残る。普段ドラマでは食べ物は「消え物」って呼ばれてて記憶に残らないことが多い。でも今回はそういうのが題材になっているから、一つ一つの料理が記憶に残ったんだよね。 酒井 本当にその通りですよね。僕の中では「おふくろの味」で思い浮かぶのはカレー。やっぱり他のごはんとは違うというか、愛情がちゃんと入っているから、ふとした時に思い出したりします。 山崎 僕もオカンの手料理は思い出すなぁ。正直、美味しいかどうかは半々といった感じだったんだけど(笑)。ワカメご飯に塩っ気の強い味噌汁とか出してきて、「肝臓いわし(痛める)たらどないすんねん!」って言ったら、「ほなバナナで中和しいや」って言われたことがあって。味と一緒に、そんな記憶まで思い出したりするよね。