那須川天心とジェルウィン・アシロがWBOアジアパシフィックの王座をかけて戦う

　ボクシング『PRIME VIDEO BOXING 10』（10月13、14日、有明アリーナ）の記者会見が１１日、都内で行われ、14日の[WBOアジアパシフィックバンタム王座決定戦]に挑む同級１位の那須川天心（26＝帝拳）は「体調もコンディションもよく、全部整えてきました。前回のKOの流れを引き続きやってきました。世間ともしっかり勝負してきたつもりなので、いい結果で終わらせたいと思います」とKOの可能性を示唆し初のベルトを戴冠へ自信を見せた。 　対する同級２位ジェルウィン・アシロ（23＝フィリピン）も「スキルがあることを見せ勝ちたいと思う」と意気込んだ。 【フォト・動画】那須川が公開スパーで圧倒！当てさせないステップ＆破壊力抜群のミット打ち動画も 　前回のKOの流れを引き続きやってきたという那須川、試合後の囲み会見でKOについて「パンチ力が強くなくても相手が見てないところで打たれるのが一番効くので、その状況をどう作るか。相手をしっかり導いて、動かして戦うことをイメージしています」と語った。 　今月2日に行われた公開練習でも「今までは相手から来たものに動いて、合わせていた。今は自分が相手を導いて、そこに攻撃を当てる。支配、相手を制することが出来るようになった。4ヶ月でこれだけ変われるという所を見せる」さらに「見えないパンチ、打たないパンチをたくさん使っていく。僕の中では足もパンチだと思っている。他の人には無いステップ、踏み込みで倒していく」と進化を語る。 　これに勝てば初のベルト、来年はバンタム級での世界戦を見据える。「来年のどこかで日本人がベルトを持っているので誰とはいえないですけど、全員狙っています」と武居由樹戦の実現にも期待させた。 　対するアシロは6歳からボクシングを始め、アマチュアで200戦以上と経験豊富。今年５月にIBF世界バンタム級タイトルマッチで王者となった西田凌佑（六島）のスパーリングパートナーも当時務めた。 　今回の会見でも「私は入念にトレーニングを積んできました。スキルがあることをお見せしたいと思います。私は全てを出して勝ちたいと思います。その結果を試合でもお見せ出来れば」とその経験豊富さとスキルを強調。当てさせず当てる那須川にどのように戦うか期待される。