米FTC委員長にファーガソン氏起用へ、トランプ氏が発表
Jody Godoy [ニューヨーク 10日 ロイター] - トランプ次期米大統領は10日、米連邦取引委員会(FTC)の次期委員長にアンドリュー・ファーガソン委員を起用すると明らかにした。 ファーガソン氏は、バイデン大統領が任命した共和党のFTC委員の1人。トランプ氏は「わが国の歴史上、最もアメリカ第一主義で、イノベーションを推進するFTC委員長になるだろう」とトゥルース・ソーシャルに投稿。「ハイテク大手の検閲に立ち向かい、米国の言論の自由を守ってきた実績がある」と述べた。 ファーガソン氏はこれまで、インターネット上の保守的な視点に対する検閲に取り組むべきだと主張。ソーシャルメディアが保守的な意見抑圧に協力したり、イーロン・マスクが保有するXなどのプラットフォームからの広告撤退を調整したりする場合、独占禁止法違反に問われるべきだと述べている。 FTCのカーン現委員長は、反トラスト法(独占禁止法)の執行を推進して、企業権力をけん制してきた。こうした取り組みは一部の法律家や経済団体から過度に攻撃的との批判を浴びた。 次期委員長は、ハイテク大手に対する訴訟など少なくとも6件の裁判を引き継ぐことになる。また、マイクロソフトの商慣行やオープンAIを巡るプライバシー問題などの調査について、次期委員長が継続の是非を判断することになる。