<劇場版モノノ怪>中村健治監督×神谷浩史対談(1) 17年ぶり新作の“新生”薬売り 真実にたどり着くため熱く、動く
中村監督 僕も「響鬼」めっちゃ好きです(笑い)。
神谷さん 人間のためなのか、自分たちのためなのか分からないですけど、モノノ怪を倒すため、祓(はら)うために能動的に行動するという薬売り像を監督にお渡しいただけたので、それをベースに考えればいい。今回の台本には、ト書きもいっぱい書いてあるのですが、それも僕にとってはすごくプラスだったんですよね。
中村監督 神谷さんが言われた通り、今回の薬売りはとにかく熱がある。とにかく人を助けようとしちゃう人。なので、人の盾になります、と。舞台となっている大奥は、そもそも男性は入れない場所で、薬売りは、そこに入っていかなきゃいけない。待っている人だと、ずっと解決しないんですよ。なので、「入るぞ、入るぞ」と隙(すき)あらば入りたい。あとは、大奥で起こっていることを気にしてなさそうでいて、ずっと気にしている。常にアンテナを張っている。外から見ていても、今回の薬売りさんは意志が分かりやすいかなと思います。
インタビュー(2)に続く。