今年の夏はどのくらい暑くなる?暖冬のあとは冷夏じゃないの!?気になる夏の予想を気象予報士が解説
このところ毎年のように夏は猛暑を経験している気がしますが、今年2024年の夏はどうなるのでしょうか。 そういえば、冬が暖冬になった年は夏が冷夏になる…という話を聞いたことがある人もいると思いますが、もしそうなると涼しい夏になるかも…? 【画像】今年の夏はどのくらい暑くなる?暖冬のあとは冷夏じゃないの!?気になる夏の予想を気象予報士が解説 じつは気象庁からは、すでに今年の夏の予想が出ているようです。 今回は、気象予報士・防災士・野菜ソムリエとして活躍する植松愛実さんに、2024年の夏の天候がどうなるのか、そして気をつけるべき点について教えてもらいます。
気象庁の予想は?
気象庁では毎年、冬の終わりに次の夏の予報(暖候期予報)を出し、そして夏の終わりには次の冬の予報(寒候期予報)を出しています。 最新の暖候期予報によると、2024年の夏は平年を上回る暑さになる見通し。 「また暑くなるのか…」とうんざりしてしまう人も多いかもしれません。 ちなみに、こういった週間予報よりもかなり先の予報については、断定的な言いかたではなく確率で示されるのですが、詳しく見ると、沖縄と奄美では平年より暑い確率が70%。 西日本~関東・北陸では平年より暑い確率が60%で、東北・北海道では50%となっています。
「暖冬と冷夏はセット」ではないの?
暖冬のあとに来る夏は冷夏になりやすい…といった印象を持つ人は多いのでは。 「暖冬と冷夏」という組み合わせは、エルニーニョ現象と呼ばれる現象が起きているときに発生しやすい気候です。 エルニーニョ現象とは、太平洋の海水温が通常と異なる温度分布になる現象で、世界のあちこちで異常気象を引き起こすなど大きな影響力を持ちます。 実際に日本では、2023年から2024年にまたがる冬が暖冬となり、エルニーニョ現象の影響を受けたと考えられます。 そうなると、次の夏は冷夏になるのでは? と思われそうですが…、このエルニーニョ現象は、このさき終息して通常の状態に戻ると予想されていて、夏までは続かない見通し。 つまり、今年2024年の夏は、エルニーニョ現象の影響で冷夏…という筋書きにはならなさそうです。