モダンフレンチの巨匠、ヤニック・アレノ氏が手掛ける寿司店が大阪に誕生!
Q.「鮨 ラビス 大阪 ヤニック・アレノ」でおすすめしたいメニューを教えてください A.「エンダイブとトレビスのサラダ」です
名刺代わりの一皿としてまず提供されるのがこちら。手でつまんで瑞々しいトレビスを頬張るたびに、中に入った大葉など食材の豊かな風味が口いっぱいに。ここから「~エモーション~」と題された前菜が続くのですが、フランス料理でありながら、随所に和のテイストを巧みに取り入れていて、そのあとに続く握りへと自然な流れで繋がっていくのはお見事でした。
A.「マグロの握り」です
一見シンプルな王道のマグロの握りですが、酢飯と寿司ダネの間に削りたての鰹節を忍ばせて提供しています。さりげないひと手間ですが、その相性の良さは驚くほど。
ちなみに、この日の締めは、本鮪大トロに、揚げたエシャロットと生の生姜を混ぜたものを巻き込んで握り、仕上げに白トリュフを削って添えるというスペシャルな一貫でした。
安田氏の握りは、酢飯が非常に優しくまろやか。尋ねると、玄米酢と米酢のブレンドを使っているのだと教えてくれました。添えられたガリも特徴的で、生姜に加えて角切りのりんごが入ったユニークな味わい。その日の握りの内容は、魚拓をカットした紙にフランス語で魚の名前を書き、お品書きとしてプレゼントしてくれます。
ホテルのレストランは料理人を前面に出さない傾向がありましたが、「鮨 ラビス 大阪 ヤニック・アレノ」のように料理人ありきのオリジナリティを感じるレストランは、より記憶に残るひと時を過ごすことができます。宿泊者以外も予約できますので、これまでにない寿司とフランス料理のコースを体験してみてはいかがでしょうか。
※価格はすべて税・サービス料込
Sushi L'Abysse Osaka Yannick Alléno
住所: 大阪府大阪市北区堂島2-4-32 TEL: 06-6676-8591
文:外川ゆい、食べログマガジン編集部 写真:お店から