【異例の展開】「あなたは大罪人」特捜部の取り調べ映像が法廷で公開 主任検事も机たたき怒鳴る過去も…証拠示され「思い出した」
■強引な取り調べ「しない」と回答も 過去に机をたたき怒鳴る…証拠の任意性が否定
18日も主任検事への尋問が続き、山岸さんの元部下を取り調べた男性検事が机をたたくなどの強引な取り調べが行われたことについて、「捜査段階では録画映像を見ておらず知らなかった。取り調べを受けた事件関係者は任意で供述していると理解していた」と語りました。また映像を見て驚かなかったのかと問われると、「相応に驚いた」と胸の内を明かしました。 山岸さん側から「強引な取り調べをするのか、したことがあるのか」という質問に対し、一貫して「しない」と答えていた主任検事。 山岸さんの代理人弁護士が主任検事のある事実を告げました。この主任検事が過去の別の事件で行った取り調べで、机を数回叩き、大声を出すなどし、刑事裁判で証拠の任意性が否定されていたのです。 主任検事は「本当に正直あまり覚えていない」と話していましたが、代理人弁護士から詳細を告げられると「思い出した」と回答しました。
■山岸元社長は怒り「取り調べでは『本当のことをしゃべろ』というのに…」
18日の証人尋問を終えて、山岸さんは会見で「(検事らは)不利なことに対しては、うそをついたり答えなかったりする。取り調べでは『本当のことをしゃべろ』と言っているのに、フェアじゃない。はっきり言ってめちゃくちゃ」と怒りを口にしました。 弁護団は「尋問で真摯に向き合っていない面が多々あり極めて残念だが、検察庁の大きな問題が明らかになった意義は大きい」と語りました。 検事らが『不適切であった』ことは認める発言をした3日間の証人尋問。特捜部の取り調べが『違法』なものだったか、大阪地裁は10月に判断を示す見込みで、裁判所の判断が注目されます。
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