FA最大の目玉ソトは“大谷超え”に値するか 元MLB戦士は契約金高騰に懐疑論「少し不安。10年後にどれだけ貢献できるか」
日米両球界でストーブリーグが本格的に始動。FA市場を中心に有力選手の争奪戦が活況を呈している。 【動画】一緒にプレーしたい!ソトが大谷翔平への思いを語る 目下、最大級の注目を集めているのは、ヤンキースからFAとなったフアン・ソトだ。 現在26歳のソトは18年にナショナルズでデビューし、メジャー7年間で打率.285、201本塁打、592打点、OPS.953、57盗塁と図抜けた成績を記録。年平均にして35本塁打とパワーを発揮してきた。 ソトを支える敏腕代理人のスコット・ボラス氏は、米テキサス州で行われた先のGM会議において「ソトは美術館の中でもひときわ輝くモナリザの絵のようなもの。26歳で彼ほどの実績を残せる選手はめったにいない」と断言。『AP通信』などの複数の米メディアによれば、同選手陣営は昨オフに大谷翔平がドジャースと締結した10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)を超える契約を狙っているという。 なお、大谷とドジャースの契約は全体の97%に当たる6億8000万ドル(約1020億円)が2034年から43年までの分割後払いとなっている。ぜいたく税の対象になる金額は年平均4608万ドル(約69億1000万円)まで抑えられている。 果たして、ソトが大谷を超える可能性はあるのか。米球界を熟知するレジェンドたちからはシビアな声も飛んでいる。MLBの公式ネット局『MLB Network』の番組に出演したMLB通算152勝のジェイク・ピービー氏は「彼は別格の存在ではある。重要な場面でこそ力を発揮する」と怪物スラッガーを称賛。一方で「ただ、これまでの(MLBにおける)あらゆる長期契約を見ていると少し不安はある」と指摘した。 「26歳という年齢はたしかに魅力的ではある。一方で彼はすでにメジャーリーグで6年を過ごしている消耗がある点は気になる。さらに10年以上先を見据えると守備面でどれだけの貢献ができるかも分からない。ここ10年で最高クラスの打者であることは間違いないが……。(大谷級の契約を結ぶなら)レギュラーシーズンでもっと打席に立ってほしいというのが私の本音だ」 果たして、北米スポーツ史上最高となった大谷のメガディールは、わずか1年で塗り替えられるのか。ソトの契約の行方は大いに注目だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]