10月に聴きたい3曲
GINZA編集部が、新譜3曲をレビュー!今月何を聴こうか迷ったら、こんな曲はいかがでしょう?
『Love Flutter』パソコン音楽クラブ
2015年結成のデスクトップ・ミュージックユニット。タイトルの「フラッター」は、ワウ“フラッター”というレコードや機材の回転部のムラによって生まれる音の歪みや揺らぎのことで、本作では日常でふと訪れる胸の高鳴りを、情緒を感じるサウンドで豊かに表現。大先輩tofubeatsや、柴田聡子、若手女性ラッパーMFSらが参加し、新たなときめきの瞬間を生み出す。ジャケットのディレクションはとんだ林蘭が担当。
『カスケード』フローティング・ポインツ
今年のフジロックフェスティバルに出演し、超満員の観客を踊らせたDJのフローティング・ポインツことサム・シェパード。本作にも参加した宇多田ヒカルのアルバムを共同で手がけるなど、プロデューサーとしてもキャリアを築きながら待望のニューアルバムを発表。カリブーやウォーペイントのステラ・モズガワらが参加し、マンチェスターで過ごした学生時代に出合った音楽が持つ心を開いて浄化する作用を探求する。
『シンバングミ』ジンジャー・ルート
日本のカルチャーをこよなく愛する南カリフォルニア出身のキャメロン・ルーによるプロジェクト。シンガーソングライターであり、ヴィジュアル・アーティストでもある彼の新作は、1987年を舞台に架空のテレビ局を解雇された男が新たにメディア企業を立ち上げるという筋書きのもと、8作のMVを制作。シティポップやソウル、ディスコにインスパイアされたサウンドとグッドメロディ、映画のようなストーリーテリングに惹き込まれる。 ●Recommender_奥浜レイラ 音楽・映画のMC、ライター。今年の夏の振り返り。フジロックではベス・ギボンズ、サマソニではAJRとオーロラがベストアクトでした。
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