えっかわいい……18年間ロボットを作り続けた人が生み出した傑作「TONY ROBOT」
“ロボットっぽい動き”や、ロボット感がありつつ、どこか人間味も感じられる話し声が印象的な「TONY ROBOT」。18年間ロボットを作り続けたエンジニアの山田康太さんにとっても、思い入れのあるロボットだといいます。 【もっと写真を見る】
■ロボット感がありつつ、どこか人間味も感じられる 「ロボット」といえば、金属の四角い頭部に無骨な手足が付いて、機械音声っぽい無機質な言葉で話す。 昔はそんなステレオタイプがありましたが、現代ではどうでしょうか。製造向け、食品工場向け、配膳向け、家庭用、さまざまなロボットが実際に活躍しています。もはや、万人に共通するイメージというのはないかもしれません。 では、ロボットエンジニアの山田康太さんが制作した「TONY ROBOT」はどうでしょう。 ブリティッシュレトロな趣のある服に身を包んだ、木のぬくもりが感じられるボディーが印象的なTONY ROBOT。18年ロボットを作り続けた山田さんにとっても、思い入れのあるロボットだといいます。 動画を見てもらうとわかるように、“ロボットっぽい動き”や、ロボット感がありつつ、どこか人間味も感じられる話し声が印象的です。 ■光を受けて輝く黒い瞳にこだわりが よく見てみると、顔のパーツの配置が下部に集中していて独特ですよね。数えきれないくらいのパターンを作って、最終的にこの配置に落ち着いたそうです。 パーツが下に寄った配置にすると、直線や円で表情を構成しつつも、まるで少年のようなかわいらしさが表現できるのだそう。 さらに細部を眺めてみれば、瞳が光を受けて輝いている感じには、生き物っぽささえあります。深い黒の色味と、光を受けたときの瞳の反射を両立するために、数々の塗料から納得のいくものを選定したとのことです。 TONY ROBOTは普段、「TONY'S ROBOT CAFE」というキッチンカー形式のカフェで“店長”を務めているそう。 しかし、5月26日まで開催中であるSusHi Tech Tokyo 2024内ショーケースプログラムの会場のひとつ、日本科学未来館の「ロボットプレゼンテーション」でもTONY ROBOTに会えます。 画面型のロボット「ビッグフェイス」と2人で、ロボットの歴史や2050年のロボットの活躍について案内をしてくれています。 ショーケースプログラムの会場を訪れた際には、そのかわいらしい姿を見に収めつつ、ロボットの今昔に思いを馳せてみては。 文● 貝塚/ASCII