雪で潰れた車庫 車が雪の塊に…青森で「最大規模の豪雪災害」 9連休直撃で帰省混乱
青森県は年末年始にかけて大変な大雪となりました。12年ぶりに「豪雪対策本部」が設置されています。青森県の宮下宗一郎知事は最大規模の豪雪災害になっていると話しています。 【画像】雪の重さで潰れた車庫の屋根 折れた一部が車を直撃…フロントガラスにヒビも
■「豪雪災害」雪の重さで潰れる車庫
宮下知事 「地域によっては、観測史上最大級の積雪深を記録する最大規模の豪雪災害になっている」 年末から年始にかけ大雪に見舞われた青森県。青森市や弘前市では、平年の3倍を超える雪が積もり、県は12年ぶりに豪雪対策本部を設置しました。 雪の重さで潰れてしまった車庫の屋根。折れた梁(はり)の一部が止めてあった車を直撃。フロントガラスには無残にも大きなヒビが入っています。 自宅の車庫が潰れた住民 「ゴゴゴゴゴーってすごい音で、目の前で崩れていきました。びっくりしました。湿った雪が降るので、どうしても重くなっちゃう」 車を修理するかどうかは、今後ディーラーに相談するといいます。 弘前市では5日、積雪が115センチとなり、1月としては観測史上最大を記録しました。 降り続く雪で、住宅街はどこが道路か分からないような状況になりました。 住民 「いつもの大体3倍くらい多い感じがするな。ここ歩道なんだけど、普通大体こんなもんで済んでるわけ、いつも。それが人が見えなくなるくらいあるからさ」 大雪の被害は有名な観光地でも起こっています。 桜の名所として知られる弘前公園では元日からの3日間で少なくとも14本の木が倒れるなどの被害が発生しました。 作業員 「やっぱ赤松だな」 「もったいないな。江戸時代からの木なので、この太いのは」 歴史ある木も、大雪で倒れました。 雪が降りしきる幹線道路では、スリップしたのか衝突事故が起きていました。ぶつかった車をよく見ると、ボンネットがゆがみエアバッグが膨らんでいます。 救急車やパトカーの作業する様子も見られます。
■空港駐車場「車見つからない」雪の塊に
青森空港では、2日午前に停電が発生。一時、保安検査場が1カ所使用できなくなりました。積雪による倒木で、電線が切れたことが原因とみられています。 こちらの夫婦は、雪の影響で飛行機が欠航になり、帰るのが1日遅れたといいます。 帰宅が1日遅れた夫婦 「本当はきょうも仕事あったんですけど、ちょっと会社のほうに連絡して、なんとかあしたにずらしてもらったんですけれど」 チケットは取れたものの、空席が少なく、夫婦別々の便で帰ることになりました。空港の外でも混乱が起きていました。 駐車場の除雪が間に合わず、止められる台数が1500台から1100台に減少。さらに、9連休で長期間駐車する車が多いため、満車状態になりました。 駐車できない車が、一時的にタクシーやバスの待機所に駐車する事態になりました。 一方、本来の駐車場は真っ白になっていました。車が完全に雪で覆われていて、形が全く分からないような状態です。 雪の塊の前でたくさんの人が一生懸命雪かきをしています。 車の上の分厚い雪を取り除く作業。こちらの家族は、駐車場に車を止め、神奈川へ4日間帰省。戻ってきたら車が雪に埋もれていたといいます。 神奈川へ4日間帰省していた家族 「(Q.最初見た時どうでした?)絶望でした」 「(Q.今、雪かきの作業?)そうですね。車を雪から掘り起こしている作業をしています」 除雪の道具は車の中。借りてきたスコップで、雪を掘ることおよそ5分。車から道具を取り出し、家族で雪かきをし、20分後、ようやく車を出せました。 神奈川へ4日間帰省していた家族 「(Q.帰ったらまず何をしたいですか?)帰ったら、家の雪かきです」 車の場所が分からなくなり、探す人もいました。 車の場所が分からなくなった人 「多分、ここの辺りのような気がするんですけれど…」 雪で見分けがつかない車が並ぶ駐車場で、わずかな記憶を頼りに探します。 車の場所が分からなくなった人 「(Q.車があればドアがカチッと?)エンジン音が聞こえるはずなんですけれど」 「(Q.しないですね?)しないってことは、違いますね」 およそ15分後…。 車の場所が分からなくなった人 「(Q.ありました?あー良かった。どちらですか?)良かったですね」 キーに車が反応するまで、駐車場を歩き回った男性。雪を掘り返し、無事に帰ることができました。