《研修報告書はどうなった?》大臣政務官・今井絵理子と生稲晃子への批判の根本にある、いまだ抜けない「芸能人気質」
批判を受ける根本原因
この時の海外研修について、「党の活動費や自己負担で税金は使っていない」と主張していた今井氏。とはいえ、各政党に交付されている政党交付金も、国会議員の歳費も国民から徴収された税金で賄われている。 いくら党の委員会などの活動だとしても、国会議員として税金で海外に赴くのだから、その報告をするのが筋ではないか。もし報告できないなら、その理由を速やかに伝えるべきだろう。 また今年5月には、体調不良で1ヵ月国会を“欠席”。これについては今井氏と交際中の”ハシケン”こと橋本健氏との喧嘩が原因だったようだと「週刊現代2024年6月8日・15日合併号」は報じている。 国会議員としての今井氏に批判が集まる理由はそれだけではない。代議士としての資質に対しても疑問の目が向けられている。 「国会白書によると、今井氏が単独での議員立法提出はゼロ。議員として目立った成果は出していません。むしろ炎上で注目されることのほうが多いくらいではないでしょうか。 そもそも不倫、略奪した相手を秘書として雇い、事務所に出入りさせていることが問題ではないでしょうか。すべてにおいて中途半端な点が、今井氏が批判される根本原因なのです」
候補者アンケートで無回答を連発した過去
もう一人、批判の渦中にいるのが、2022年7月の参院選で初当選した生稲晃子氏だ。 千葉氏は生稲氏について、「政務官として、官僚やほかの議員と議論できるほどに勉強が足りているわけではない」と指摘する。 「生稲氏は乳がんを患い、その経験から議員を目指した。そのため医療や介護、子育てなどを中心に訴えてきました。どちらかと言えば厚労大臣政務官のほうが合っているのですが、何人もの医療関係者がいる中でそのポストを得るのは難しい。外交問題にも関心があるようですが、どれほどの知見があるのか未知数です」 生稲氏には、今井氏に負けないほど世間をあきれさせた過去がある。 「初出馬した選挙の時のことです。彼女はNHKの候補者アンケートで『無回答』を連発しました。選挙特番などでも『不勉強』を理由に出演を拒否。意見を述べたかと思えば、先輩議員の回答を丸パクリしたこともありました。 そのため当時は政治の勉強をしよう、という姿勢が見えませんでした。知らないことは『知らない』と素直に答え、国民に真摯に向き合う姿勢も見れなかった。マイナスになることを隠すような芸能人気質はこの2年でどれほど変わり、何を学んだのでしょうか」 政務官ともなれば、その発言や動向の世間の風当たりは一般議員よりもずっと強くなる。スキャンダルは命取りだ。 「特に今井氏の言動は、多少のことでもすぐに炎上します。もしまた何か炎上すれば石破内閣はさらに窮地に追い込まれるでしょう。そのため『スピード解任』もあり得ます。次には先の衆院選で初当選した森下千里氏が控えていますから」