カワサキが電動バイク「Ninja e-1」「Z e-1」の国内モデルを発表! 原付二種クラス扱いでの発売
原付二種クラスとなる2人乗りも可能な電動スポーツモデル
2023年12月8日、カワサキモータースジャパンは電動モデル「Ninja e-1」と「Z e-1」の国内販売に関する詳細を発表した。 【写真はこちら】「Z e-1」の全体・各部・走行シーン 2023年9月に海外で発表された「Ninja e-1」と「Z e-1」。カワサキ初の電動モデルとして注目を集めていたが、2024年1月13日に国内でも発売されることとなった。 2台はZ400をベースとしたトレリスフレームに、交流同期電動機と2つの専用バッテリーを搭載。道路運送車両法の第二種原動機付自転車に分類され、「AT小型限定普通二輪」以上の二輪免許を取得していれば運転できる。つまりピンクナンバーの原付二種スクーターと同じような扱いだ。高速道路は走れないが、2人乗りは可能となる。 2台の装備やメカニズムは共通で、スタイリングやライディングポジションは「Ninja e-1」はNinjaならではのフルカウル、「Z e-1」はZならではのネイキッドとして分かれている。 コンパクトなブラシレスモーターは、クリーンで静粛性に優れつつ、最高出力12PS・最大トルク4.1kgf・mを発揮。出力は原付二種相応の数値だが、トルクは400ccクラス並みだ。 走行モードは通常の「ROADモード」に加え、速度を制限し航続距離を伸ばす「ECOモード」を選択可能。最高速度はROADで88km/h、ECOで64km/h。さらに加速と最高速を約15秒間向上させる「e-boost機能」を搭載。ECOモードでe-boost機能を使用すると最高速は75km/hに向上。ROADモードでは105km/hまで向上するという。 専用のリチウムイオンバッテリーを2個搭載し、フル充電での航続可能距離は「Ninja e-1」は55km、「Z e-1」は53km(どちらも60km/h定地走行テスト値)。「Ninja e-1」の方が空力性能に優れるため、航続距離も伸びるようだ。 また、減速時のエネルギーをバッテリーに戻し、航続距離を延長する回生システムも搭載されている。 バッテリーは家庭用コンセントで充電可能で、1個あたりの充電時間は、0%→100%のフル充電で約3.7時間。20%→85%の部分充電で約1.6時間。20%→100%で約3時間。バッテリーを取り外して充電することも、車体にケーブルを接続し充電することもできる。 ガソリン車の燃料タンクにあたる部分には、ストレージボックスが設けられた。グローブやレインスーツを入れるのにちょうどいい容量5L・最大積載重量3kgの収納スペースが確保されている。 ホイール径は前後17インチ、サスペンションはフロントΦ41mmの正立フォーク、リアは65mmのストローク量を確保したモノショックを採用。ブレーキは前後シングルディスクで、ABSを装備する。 メーターには4.3インチのTFTカラーディスプレイを採用。Bluetoothによるスマートフォンとの接続が可能で、アプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」に対応している。 車両価格は「Ninja e-1」が税込106万7000円、「Z e-1」は税込101万2000円。バッテリー2個は含まれるが、充電器やアダプター類は別売で税込3万8610円~となる。 次世代自動車振興センターの補助金(CEV補助金)対象車となるため、自治体によっては購入に際し補助金を受けることが可能。たとえば東京都に住民票がある方の場合、CEV補助金12万円・東京都電動バイク普及促進事業補助金46万円、計58万円の交付を受けることができる(2023年12月8日現在)。
webオートバイ編集部