レアル・ソシエダード久保建英（24年）

＜スペインリーグ：Rソシエダード1－1Aマドリード＞◇6日◇サン・セバスチャン◇第9節 【動画】久保建英、切り返しでDF置き去り　強烈ミドルシュート 　日本代表MF久保建英（23）の所属するRソシエダードがホームで強豪Aマドリードと引き分けた。久保は先発フル出場し、卓越した個人技で相手ゴールを脅かし、勝ち点1獲得に貢献した。 　チームはいきなりビハインドを負った。前半1分、右サイドを崩されると、アルゼンチン代表FWアルバレス（24）に強烈なシュートを放たれて先制を許した。 　1点を追うチームは、リーグ戦3試合連続先発となった久保を中心に反撃に出る。丁寧にボールをつなぐスタイルでチャンスをうかがっていた同42分。右サイド深い位置でボールを受けた久保がキレキレのドリブルで2人をかわしてシュート。惜しくも相手GKに阻まれたが、カットインからの得意な形でゴールに迫った。 　後半、追いつきたいRソシエダードが主導権を握り、カウンターから追加点を狙うAマドリードの構図で試合が展開された。久保は積極的な仕掛けで右サイドの攻略を試みるも、相手のフランス代表FWグリーズマン（33）までがケアに入るなど、警戒された。同35分にはドリブルから相手DFにファウルを受けてイエローカードを誘発。右足を気にするしぐさをみせてヒヤリとさせたが、問題なくプレーを続行した。 　5バック気味で守りを固める相手を攻めあぐねていた後半40分、ついに追いつく。左サイドでボールを奪い返すと、パスを受けたMFスチッチ（22）がペナルティーエリア外からダイレクトで左足を思い切って振り抜き、相手GKの上を超えるスーパーゴール。土壇場で追いついた。追加タイムには久保が再びカットインから鋭いシュートでゴールを狙ったが、枠外で逆転には至らなかった。 　久保は得点こそなかったが、キレのあるドリブルで終始存在感を発揮。代表ウイーク前、最後の試合で好調をアピールした。試合後、アジア最終予選サウジアラビア戦（10日、ジッダ）とオーストラリア戦（15日、埼玉スタジアム）に向けて代表に合流する。チームは今季初の連勝を逃し、15位に転落した。