巨人・バルドナード、複数年契約で残留 チーム最多58登板、防御率2・44、9セーブ、26ホールド
巨人のアルベルト・バルドナード投手(31)の残留が決まったことが5日、分かった。来季について流動的な状況だったが、新たに複数年契約で合意。貴重な速球派リリーフ左腕が2025年もフル回転する。 来日2年目の今季はチーム最多の58登板で2勝3敗9セーブ、26ホールド、防御率2・44。開幕から15試合連続無失点と好スタートを切り、大勢が故障離脱している間は抑えを務めた。150キロ台中盤の剛速球で押すパワーピッチングで、51回2/3の投球回数を大きく上回る63奪三振を記録。シーズン終盤はケラー、大勢と勝利の方程式を形成した。 CS終了後、10月23日にパナマに帰国。「来年もし戻ってくることができれば、それに向けてまた頑張りたい。もちろんチャンスがあれば、当然ジャイアンツでやりたい」と残留を熱望していた。米マイナーから昨年途中に巨人に入団して以来、「日本で成功したい」とハングリー精神を胸に奮闘。常に明るく前向きで仲間から愛される人柄の良さも魅力で、球団は不可欠な戦力として評価した。 残留要請していたリリーフ右腕のケラー、今季途中加入で打線の救世主となったヘルナンデスとも合意。バルドナード、複数年契約中のグリフィンとともに来季のリーグ2連覇、日本一に向けて心強い。その他の外国人選手はメンデス、ウレーニャは退団が濃厚。今季途中加入のモンテスは微妙な状況となっている。 ◆アルベルト・バルドナード(Alberto Baldonado)1993年2月1日、パナマ生まれ。31歳。2010年からメッツ傘下。21年にナショナルズでメジャーデビューしリリーフで14登板。22、23年はマイナー3A。23年WBCパナマ代表。昨年途中に巨人に入団しNPB通算79登板4勝4敗9セーブ、防御率2.22。196センチ、122キロ。左投左打。
報知新聞社