韓国検察 国会に兵力投入した防衛司令部を家宅捜索=「非常戒厳」で
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領による「非常戒厳」宣言を捜査する検察特別捜査本部は12日、同日午前から陸軍首都防衛司令部に対する家宅捜索を行っていると明らかにした。 家宅捜索の対象には、ソウル冠岳区にある首都防衛司令部の事務室、李鎮雨(イ・ジヌ)首都防衛司令官の自宅と執務室などが含まれているという。 3日夜に非常戒厳が宣言された際、首都防衛司令部の兵力が国会に投入されたが、検察はその経緯などを確認するために必要な資料を確保しようとしている。 検察が軍検察と合同で非常戒厳に関連して家宅捜索を行ったのは、9日の国軍防諜司令部、11日の特殊戦司令部に続き3回目。 李司令官は戒厳宣言後の4日午前0時ごろに尹大統領から一度電話を受け、状況はどうかと問われたため、「非常に混雑していてわれわれの人員が移動することもできない」と答えたとしている。尹大統領は「分かった」と言って電話を切ったという。 国会に投入された戒厳軍が銃器を所持していたかについて、李氏は「初動部隊の場合、基本的に持ち歩くパッケージがある。(それで)銃器を持って行った」とし「その次に(投入された兵力)は弾薬を持って行かず、空砲弾を代わりに持って行った」と明らかにした。 ただ現場に多くの人がいたため、銃器は車両に置いて体一つで任務を遂行するよう指示したとも話した。 軍検察は、李氏とキム・チャンハク首都防衛司令部軍事警察団長の出国を禁止している。
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