●不思議な視覚現象“モアレ”を生み出すユニークな文字盤

　アルゼンチン系スペイン人アーティストのフェリペ・パントン。 　グラフィティアートからそのキャリアをスタートしながらも、今ではデジタルレボリューションや現在という時間などをテーマとし、キネティック・アートから影響を受けた動的な表現と、幾何学的かつ光学的な構成による光と色彩のアートを作り続けています。 【画像】虹色に輝くゼニスのトゥールビヨンを画像で見る（10枚） 　スイスの名門ゼニスとのコラボは今回で第3弾。 　2021年の「デファイ 21 フェリペ・パントン」、22年には「デファイ エクストリーム フェリペ・パントン」を発表し、いずれも大きな反響を呼びましたが、今回の「デファイ スカイライン」もまた、虹色に輝く複雑な色彩や、稲妻フォルムの針など、ひと目でパントンのものとわかるシグネチャーが盛り込まれた作品に。

時分針、アワーマーカー、トゥールビヨンブリッジまでもカラフルな稲妻形状というコラボならではのディテール

　特筆すべき文字盤の不思議なテクスチャーは、同心円状のマイクロエングレービングを施すことで、パントンの作品にも用いられるモアレ（視覚的に現れる縞模様）を再現する試み。 　サファイアディスクで作られたこの文字盤の背面はミラーメタリック仕上げとなっており、まるでCDを眺めているような印象も生み出しています。 　文字盤周辺に行くにつれ暗くなるビネット効果も組み合わせており、深みとともにどこかレトロな雰囲気も演出。 　6時位置には複雑機構トゥールビヨンを備えますが、このブリッジもパントン作品で多く用いられる稲妻の形状に。 　同様に時分針やアプライドアワーマーカーも稲妻の形状＋レインボーカラーというパントンコラボならではのスタイルを貫いており、歴史あるデファイのウォッチに現代アートの息吹を吹き込んでいます。 　文字盤を囲むのはいつもの「デファイ」と変わらぬ12角形のエレガントなベゼルですが、四隅にはこれまでのコラボ作品同様に「Felipe Pantone Tourbillon #1」を表す「FPT1」の刻印が刻まれています。 　文字盤上の表現だけでなく、ゼニスの誇るエル・プリメロ3630ムーブメントの星型ローターにもレインボーカラーによるPVD仕上げが施されており、ウォッチの両面からパントンのシグネチャーを存分に感じ取ることができる仕上がりに。 　今回も大いに注目を集めること必至のフェリペ・パントンコラボ。限定数はわずかに100本となり、発売は9月12日予定。ゼニス オンラインブティックおよび世界各国のゼニス ブティックと一部正規販売店にて順次販売となります。 ●製品仕様 「デファイ スカイライン トゥールビヨン」 ・限定数：100本限定モデル ・発売日：2024年9月12日 ・ムーブメント：エル・プリメロ 3630 ・振動数：毎時36,000振動 – 5Hz ・パワーリザーブ：約60時間 ・機能：中央に時針と分針。トゥールビヨン：1分で1回転する6時位置のキャリッジ。56の部品で構成されるトゥールビヨンケージ ・防水機能：10気圧 ・ケース径：41mm