石岡一、延長戦で涙 無念のサヨナラ負け(その2止) 実力校相手に互角 /茨城
<2019 第91回センバツ高校野球> ◇市役所PVに200人超 石岡市役所本庁舎(同市石岡1)2階会議室のパブリックビューイング(PV)会場でも、200人を超える市民らが旗やスティックバルーンを手に、熱戦を繰り広げるナインに声援を送った。 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 定員170人の会場は立ち見で応援するほどの盛況ぶり。石岡一が九回にリードを2点に広げると盛り上がりは最高潮に。試合には延長戦の末に敗れたが、会場にはチームの健闘をたたえる拍手が鳴りやまなかった。 所属する野球チームで2番・中堅の小学4年生、宮本大雅さん(10)は「170球を投げた岩本投手はすごかった」と興奮気味に振り返っていた。 また、会場では同校卒業アルバムの製作を手がけている中村写真館(同市国府2)の小沢朋可さん(29)と津田朱音さん(22)が応援風景の撮影に没頭していた。 3年生の来年春の卒業アルバムに悲願の甲子園初出場の思い出を掲載するためで、小沢さんと津田さんは「PVがすごい盛り上がりで、この応援が(甲子園で応援する)生徒たちにも伝わり、その力になればいい」と懸命にシャッターを押し続けていた。【庭木茂視】 ◇石岡二が友情応援 ○…三塁側アルプス席に石岡二の吹奏楽部員6人が「友情応援」に駆けつけた=写真。石岡一の音楽部員と心を一つにし、「CHAGE and ASKA」のヒット曲「YAH YAH YAH」など10曲を力強く演奏。フルートを奏でた石岡二の西村悠(はるか)さん(2年)は「同世代の球児がグラウンドで頑張っている。石岡市を全国に広められるチャンスに私も力になりたい」と音色を響かせ、選手たちを元気づけた。 ◇少年チームも声援 ○…石岡市出身の中山颯太捕手(2年)が所属していた同市内の少年野球チーム、杉並ライオンズの小学1~6年生12人らが三塁側アルプス席に陣取って応援。中山捕手も在籍時に着ていたという紫色のユニホーム姿で青いメガホンを片手に「頑張れ」と声援を送った=写真。チームは7安打を放って敗れたが、同市立杉並小5年の大金正人さん(11)は「(安打を)打った瞬間がうれしかった。みんなかっこいい」と目を輝かせていた。