「おりもの」は毎日観察して!セルフで簡単にできる、デリケートゾーンの健康チェック
デリケートゾーンの健康と積極的に向き合おう
国際女性デー、女性の健康週間、ホワイトリボン月間、子宮の日など、春は女性の健康や自立をテーマにしたキャンペーンやイベントがめじろ押し。 【写真】ついにデリケートゾーンの美容整形手術を体験! 名医に聞く、失敗しないためのポイント そこで今回は、フェムケア・スパ ジャーナリストの惣流マリコさんに、セルフで簡単にできるデリケートゾーンの健康チェック方法を聞いた。デリケートゾーンの健康管理といえば、老いも若きも面倒くささや恥ずかしさで見ないふり、何かしらのストレスは感じていてもガマンできなくなるまで放置してしまう、という女性が大多数のよう。トラブルの中には自然におさまるものもあるが、惣流マリコさんいわく「そんなの一時的。なにかの拍子で再発する可能性大です」とのこと。 ストレスフリーのデリケートゾーンを目指し、万が一トラブルが起きても早期解決できるよう、セルフで簡単にできるデリケートゾーンの健康チェックポイントをご紹介!
健康チェックポイント1:「おりもの」の変化に敏感になろう
おりものとはデリケートゾーンのうるおいを維持したり、雑菌の侵入を防ぐために子宮や膣から出てくる酸性の分泌物のこと。トイレットペーパーや下着についたおりものを毎日チェックしていくと、普段と違う色や状態で異変に気付くことができます。 特に分かりやすいのは「カンジダ膣炎」。通常時は半透明や白色のおりものが、カッテージチーズ状のボロボロとした状態に変化します。またサラサラの液体が増えたり灰色に変わったら「細菌性膣炎」の可能性も。魚が腐ったようなイヤなニオイがしたらほぼクロです。淋病やクラミジアなどの性感染症では、おりものが血が混じったピンク色になったりドロドロとした膿状になることも。 これらの症状が出たら迷わず病院に行きましょう。ほとんどの病気が膣錠や飲み薬で治すことができ、通院も1~2回で終わります。もちろん性感染症だった場合は、パートナーにも検査と治療をしてもらうことを忘れずに。
健康チェックポイント2:「ニオイ」をチェックする
ネガティブイメージがつきまとうデリケートゾーンのニオイ問題ですが、異臭がするからといって必ずしも病気というわけではありません。 前項で挙げた「細菌性膣炎」以外にも、汗や生理のムレ、洗い残し(または洗いすぎ)、タンポンの抜き忘れ、更年期のうるおい不足などでも不快なニオイは発生します。普段からトイレやお風呂で自分のニオイを把握しておき、いつもと違うと思ったら病院で相談すべきでしょう。 病気でないなら、VIO脱毛をする、尿漏れパッドや生理用品をこまめに取り換える、デリケートゾーン専用ソープを使うなど、清潔にすることでほぼ解消できます。
健康チェックポイント3:「排尿」の回数、量を観察する
排尿時に痛みがあったり、血が混じるようならおかしいことはすぐ分かりますが、見落としがちなのは1日あたりの排尿の回数や量。平均1日5~7回、1回250ml前後が正常の範囲、それ以上の回数かつ1回の尿量が少ない場合は頻尿の可能性があるそうです。もちろん回数はその日飲んだ水の量にもよりますが、毎日のことなら膀胱炎や子宮筋腫など病気が隠れているケースもあります。大事に至る前に泌尿器科や産婦人科で原因の特定を。
Harper's BAZAAR JP