PGAツアー開幕戦で続々投入のQi35シリーズ 超軽量モデルも登場
バランスポイントを最適化
新作は、プロジェクション(フェースへ投影されるヘッドのバランスポイント)の重心位置が下げられつつ、慣性モーメントを最大化しているため、結果としてより広範囲のフェース面で飛距離アップが実現した。 通常、ボールをバランスポイントより下の部分でヒットすると、スピン量が増えて低い打ち出しとなるため飛距離が出ない。一方でバランスポイントより上の部分でヒットすると、高打ち出しで低スピンとなるため、より遠くへ飛ぶようになる。 バランスポイントがより低くなってヘッドのウエート位置を改良した新モデルは、フェースのより広範囲で打ち出しとスピン量が最適化されている。この特性は、スタンダードとLSヘッドに装着された交換式ウエートであるテーラーメイド・トラジェクトリー・アジャストメント・システム(TAS)が、球筋(ドロー/フェード)やコントロールに対し、最も質量効率の高い重心調整を可能とすることで、より高められている。 各モデルには、ヘッド部分に第4世代のカーボンツイストフェース、スルースロットスピードポケット、そして4度のロフトスリーブが装着されており、新たにクロムカーボンファイバーとインフィニティカーボンクラウンが採用されている。これにより、エンジニアたちは余剰重量を後方へ配分することで、慣性モーメントを増加させることに成功した。
フィッティング効率もアップ
今作はフィッティング過程の精度と効率を高めるため、弾道計測器により実現したフィッティングヘッドを導入した。Qi35ドライバーのフェースでは、セレクトフィットと呼ばれる反射型のフィッティング用マーカーが視認でき、これを利用したフィッティングはテーラーメイド主催のイベントや小売店のフィッティング施設で受けることができる。 このビルトイン型のフィッティング用マーカーにより、インパクト時のクラブヘッドの位置をより正確に把握できるため、フィッティングプロセスの最適化が可能となる。 カスタム製品製造を統括するマット・シモーネ氏は、「我々は最高のレベルで製品を生み出していますが、テクノロジーを正しい形で最適化することで、パフォーマンスをさらに解放できることも承知しています。Qi35ドライバーヘッドのセレクトフィットにより、フィッターは最適のヘッドモデル、適正なロフト、重量構成、そしてシャフトの組み合わせを特定することができます。Qi35の技術的な利点とレベルの高いフィッティング能力を合わせることにより、我々は全てのゴルファーに寛容性と、それぞれに見合った飛距離を提供することができるのです」と述べている。
フェアウェイウッドとハイブリッド
ドライバーと同時にフェアウェイウッドとハイブリッドも発表した。フェアウェイウッドはスタンダード、MAX、MAX LITE、そしてツアーモデルの4種類。ツアーモデルは操作性を重視したコンパクトなヘッド形状で、40gのスライド式ウエートが装着。好みに応じて飛距離か精度のいずれかを重視したセッティングを施すことができる。 ハイブリッドはスタンダード、MAX、そしてMAX LITEの3種類。最適化された重心位置が高打ち出しを実現している。 (協力/GolfWRX,PGATOUR.com)