杉田雷麟&寛一郎、熊と遭遇した体験を回顧 本物の“マタギ”から学んだ自然との関わり方
杉田雷麟が語った映画制作への展望に会場から拍手
「マタギ」という文化を後世に伝えるというメッセージが込められた本作。飯島監督は「僕はこの作品がデビュー作なので、なにかを継承するというレベルではまだないです」と苦笑いを浮かべるが「これまで僕もいいスタッフ、監督と仕事をさせてもらってきたので、いいところだけはしっかりの継承して、残せるように頑張りたいです」と意気込む。 また『プロミスト・ランド』というタイトルにちなみ「果たしたい約束」というお題でトークが展開する。杉田は「3~4年前から映画監督をやりたいと思っていました」と語ると「作品に入るたびに、簡単なことではないと実感しています。でもいろいろな俳優さんから『若い世代が映画を撮った方がいい』と言っていただきます。作品で知り合った素敵な方もたくさんできました。やるなら本気でやらないと。映画を撮って、皆さんにお見せすることを約束したいです」と誓いを立てると、証人となった観客から大きな拍手が巻き起こった。 最後に寛一郎は「率直に言うと、ニッチでナローな映画。好みの別れる作品だと思う」と述べると「僕は好きな映画。古き良き日本映画が好きなので、これから作られる新しい映画の架け橋、マタギになれば……」と作品に込めた思いを語ると、杉田も「好き嫌いが分かれるかもしれませんが、少しでも映画のなかに描かれている自然が、心に残ってもらえたら嬉しいです」とコメント。飯島監督も「助監督を長くやっていましたが、そのときは作品が完成すると、次の作品に気持ちが切り替わっていました。でも今回はお客さんの感想を聞いて、さらに映画が育っていく感じがしています。これから全国公開になりますが、作品を育てていただければ」と呼び掛けていた。
磯部正和