フルートと昭和歌謡の幸福な出会い 鎌田邦裕&ティーナ・カリーナ インタビュー
国内外で活躍するフルート奏者の鎌田邦裕と、エンターテインメントショー“ひとり昭和歌謡祭”が大好評の歌姫ティーナ・カリーナが笑いあり、涙あり、感動ありのコンサートを鎌田の故郷・山形県鶴岡市のお隣、庄内町で開催。ジャンルを超えたコンサートが行われることになったきっかけやどんな内容になるのかなどおふたりにお話を伺った。
出会って3カ月でジョイントコンサートに発展
ーー8月に山形・庄内町で『フルートと昭和歌謡の響宴』と題したコンサートをされます。あまり接点がなさそうなおふたりですが、どういうきっかけでジョイントコンサートをすることに? 鎌田 今年の3月にティーナ・カリーナさんがパーソナリティをされている山形のラジオ番組にゲスト出演したのが最初の出会いです。 ティーナ そのあと鎌田さんが、私が仙台でやっている「ひとり昭和歌謡祭」のコンサートを見に来てくださったんです。ラジオのゲストで来てくださった方が見に来てくださることは珍しいので凄く嬉しかったです。お話ししてみるとふたりとも関西と東北に縁があるということがわかって、そこからどんどん仲良くなっていきました。 ーー初対面からわずか数カ月でジョイントコンサートをされるほどになったわけですね。 鎌田 自分もこんなにトントン拍子でいろんな物事が進むとは思わずびっくりしています。ティーナ・カリーナさんのコンサートを見させて頂いて、クラシックのコンサートにも応用できるというか、お客様を楽しませる工夫がたくさん詰まっていると思いましたし、そして、何よりもティーナさんがお客様と一緒にコンサートを楽しんでいるなと感じました。 ティーナ そう言っていただけて嬉しいです。 鎌田 クラシックのコンサートでは、こんなふうに言うのは悔しいのですが(苦笑)どうしても一般的には聴き馴染みのない曲を披露することが多いので、もっとみんなが知っているポップスや歌謡曲も聴きたいという声や、子どもたちからはディズニーやジブリの曲を演奏して欲しいという声が届くこともあります。でも、私の専門はクラシック音楽なので、別のジャンルの楽曲を演奏しても物真似にしかならないのではという抵抗感があるんです。とはいえ、何か良いアイデアがないかなと思っていたときにティーナ・カリーナさんのコンサートを拝見し、「これだ!」と。それで「一緒にコンサートをやりませんか?」と声をかけさせてもらいました。 ティーナ 私の方は、ずっと山形でコンサートをやりたいと思っていました。ただ、なかなか実現できる機会がなくて、いつかやりたいと思っていたところに鎌田さんからお誘いを受けてめちゃくちゃ嬉しかったです。ただ、お受けしたあとに「フルートと昭和歌謡ってどんな風になるんだろう」と思い、「やりたいんですけど、どうします?」みたいな感じから話が動き出しました。