米首都大司教にトランプ氏に批判的な枢機卿、ローマ教皇が任命
Joshua McElwee [バチカン市 6日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは6日、トランプ次期米大統領の就任を控え、同氏の政策を批判してきたロバート・マケロイ枢機卿(70)を首都ワシントンの大司教に任命した。 マケロイ枢機卿は、2015年からサンディエゴの司教を務め、トランプ氏の1期目中、米国に暮らす移民数百万人を標的とした大量強制送還計画を厳しく批判。17年の演説で米国民に計画の「阻止」を呼びかけ、その後カトリック系の雑誌に、教徒は「移民の強制送還を座視できない」と語った。 教皇の動向を注視してきたビラノバ大学のマッシモ・ファッジオーリ教授は「この任命は大胆な動き」と指摘。発表が21年の米議会襲撃事件と同じ6日に行われたことに注目し、「ワシントンの権力の座と米国の役員会への声明」との見方を示した。