裏切り行為!? Jリーグ、移籍で物議を醸した歴代選手6人。今夏もあるのか…。サポーターの怒りを買った男たち
MF:山口蛍(やまぐち・ほたる) 生年月日:1990年10月6日 移籍先:セレッソ大阪→ヴィッセル神戸 移籍日:2019年1月 山口蛍はアカデミー時代からセレッソ大阪の一員としてプレーし、2009年にトップチームへと昇格。2010年代初期の頃からクラブの中心選手となった。ハノーファーへの半年間の海外挑戦はあったが、2018年までキャリアのほぼすべてをセレッソで過ごしている。そのため、未だに山口に対してセレッソのイメージを持つ人は多いのではないだろうか。 海外から復帰した際には「生涯セレッソ」を宣言していた山口だったが、2019年に事件が起きた。ロシアワールドカップのメンバーに選出され、日本屈指の中盤となっていた同選手は、ルーカス・ポドルスキやアンドレス・イニエスタら名だたる選手を獲得し、チーム力を急激に高めていたヴィッセル神戸へと移籍する。裏切られた形となったセレッソサポーターは背骨を抜かれるような思いだっただろう。 移籍後初のリーグ戦の相手はなんとセレッソ。かつてのホームスタジアムであるヤンマースタジアム長居で浴びたブーイングは山口の耳にどのように聞こえていただろうか。移籍後は毎シーズンほぼ全試合に出場し、昨季は神戸のJ1初優勝に大きく貢献している。
MF:バスケス・バイロン 生年月日:2000年5月16日 移籍先:東京ヴェルディ→FC町田ゼルビア 移籍日:2023年7月 バスケス・バイロンは両親が外国人ではあるものの、幼少期を日本で過ごし、青森山田高校在籍時には全国高校サッカー選手権大会の優勝にも貢献した。 青森山田を卒業後、当時JFLのいわきFCからプロキャリアをスタートさせたバスケスは、一定の活躍を見せ2022年に東京ヴェルディへ加入。初のJリーグのシーズンとなった2022年シーズンにリーグ戦28試合4ゴール4アシストという成績を残し、翌シーズンもさらなる活躍を期待されていた。 しかし、バスケスは昨年7月に東京ヴェルディを退団する。この移籍先が最悪だった。同選手が新天地に選んだのは、高校時代の恩師・黒田剛が監督を務めるFC町田ゼルビア。隣町のクラブかつ当時首位争いを繰り広げていたライバル中のライバルで、それも移籍が発表されたのが直接対決の3日前という様々な要素が重なり、この動きは荒れに荒れた。試合当日の国立競技場が異様な雰囲気に包まれたのは言うまでも無いだろう。 今季のバスケスは2度の長期離脱があり9試合の出場に留まっている。チームメイトの平河悠がパリ五輪メンバーに選出される可能性がある中で、同じポジションでプレーするバスケスの復調はJ1優勝に向け大きなカギとなるだろう。