無理な節約はなし!主婦を中心に実践者が増加中の「リボべジ」とは?
財布の紐を締めてケチケチ買い物をすると、なんだか心が荒みがち。どうせ使うなら何かお得感があるものを探してみては? 生活の達人たちが実践する極意とは── 【写真】育てたニンジンの葉は、コーンやベーコンと炒めて * * * * * * * ◆ふるさと納税は要注意! 「貯め活」とは、上手に消費して、上手に貯めることを指すらしい。無理な節約はせずに、楽しみながら家計にゆとりをもたらすことができるなんて! 厳しい家計に悲鳴を上げている筆者も、そのワザを学んでみたいと調べてみた。 「貯め活」の代表格は、「ふるさと納税」だろう。好きな自治体に寄付をすると、自己負担額の2000円を引いた控除上限額内の全額が、その年の所得税と、翌年の住民税から控除される。さらに自治体から返礼品として、地元の名産品や日用品などが届くとあって、幅広い層が利用しているようだ。 ただ、私は「ふるさと納税」に二の足を踏んでいる。実質2000円の負担でお目当ての品を手に入れられるため、コスパは最高。ただしどれだけお得なのかは収入による。収入が一定以上ないと、税金の控除も大して受けられず、私には手間の割にお得だと感じられなかった。 とくに、65歳以上で年金を含めた年収が150万円以下の場合、寄付額はすべて自己負担になってしまう。また、条件によっては確定申告が必要になる場合もある。シニア世代は事前に調べてから始めないと、お得どころか損をするので、注意が必要だ。 もう少し気楽に楽しめるものはないだろうか? 調べてみると、「リボべジ」という単語が目に飛び込んできた。
◆野菜のヘタを育ててもう一度収穫を リボベジとは「リボーンベジタブル=再生野菜」の略で、食べ終わった生の野菜の根やヘタから再び食べられる部分を育て、収穫すること。経済的に助かるのはもちろん、眺めているだけで癒やされると、主婦を中心に始める人が増えているそうだ。 「きっかけはパイナップルでした。小さなパイナップルを食べ終えた後、ヘタがかわいいので水に浸けて飾っていたんです。すると根が生えてきたので、これは面白いなとハマってしまって……」と語るのは、2年前からリボベジを始め、その成長の様子をユーチューブやSNSで発信している、そらのかおりさん(52歳)だ。 「最初は水に浸けた野菜のヘタをキッチンの窓辺に並べ、葉が生えてくるのを楽しんでいました。その後、それが『リボベジ』と呼ばれることを知り、情報を収集して、豆苗や小松菜、チンゲン菜、ルッコラ、大根などを試すようになったんです」 茎から根が生え葉が伸びてきたら収穫し、炒め物やオムレツの具として活用しているかおりさん。野菜の値段が高い今、家計にもプラスなのでは? 「大量には収穫できませんが、夫と2人暮らしのわが家にはちょうどいい量ですね。何より窓辺に緑が並んでいる姿がかわいくて、インテリアとしても気に入っています」