レイバンのスマートグラス。オタク趣味にまったく興味ない模様
平気で嘘をつく
気を取り直して、PlayStation 5のセットアップを頼んでみました。しかし、AIは私の棚を見て、これは間違いなくPlayStation 4だと言いました。 他にも少しニッチなコミックのフィギュアなども見せてみましたが、ブライアン・K・ヴォーンとフィオナ・ステープルズ・サーガのコミックに登場するウィルのアクションフィギュアをドクター・ストレンジだと言ったり、シン・シティのコミックに登場するマーヴの像をハルクだと思う始末。 メトロイドシリーズのサムス・アランを描いたプリントを見たときは、アイアンマンのようだと言いました。両親と同様、このスマートグラスもオタクっぽいものは、すべてマーベルのキャラクターだと考えているようです。 メガネが正しい答えを出したときでも、具体的な回答や正確な答えを出すのに苦労しました。AIは『Deathmatch Island』や『Lacuna』といったいくつかのインディー RPGルールブックのタイトルを自信を持って読み上げました。 が、筆者が聞きたかったことにはまったく関係ありませんでした。 Metaのスマートグラスの回答は、詳細が乏しい代わりに推測が中心です。メガネがオタクの雑学を理解できないのを見るのは個人的にはおもしろいですが、役立つかどうかは別の話。 キッチンにあったザクロのシロップ漬けの瓶を見て、醤油だと答えたこともありました。
プライバシーの問題も
MetaのLlama 3.2マルチモーダル モデルはまだ試していません。MetaのAI によると、Llama 3.1 70Bを使用していますが、LLMは日常的なクエリには適していない可能性があるようです。 またMetaのスマートグラスは、位置データにアクセスできないようです。プライバシー的にもそれが最善でしょう。 最新のアップデートを適用したにもかかわらず、QR コードのスキャンや新しいリマインダー機能にアクセスできませんでした。通知機能は便利そうですが、一方でナンバープレートの写真を撮ってスマートグラスに分析するように頼めば、Metaもそれを認識するということをお忘れなく。 ザッカーバーグ率いるソーシャルジャイアント軍団は今週、スマートグラスで撮った写真をAIに分析するよう頼めば、Metaがその写真を取得してAIをトレーニングするとTechCrunchに語っていました。 もちろんプライバシー保護は考慮されているとはいえ、それはあなた個人のプライバシーを守るということが約束されているわけではありません。 ある大学生グループがレイバンのスマートグラスをハッキングして、顔認識機能を追加したというニュースもありました。改造されたメガネは、名前、電話番号、電子メール、さらにはより機密性の高いデータなど、インターネットからさらに多くの情報を取得することができたようです。 これに対してMetaの広報担当者は、顔認識ソフトウェアはこのスマートグラスに搭載されているカメラだけでなく、技術的にはどのカメラでも機能すると指摘しました。
高橋真紀