三浦技研、エポン、ロッディオ…「地クラブ」の中古事情をCheck!
ツアープロにも人気の地クラブは?
もはや地クラブと呼ぶのには気が引けるマスダゴルフのアイアンはツアープロに人気だ。国内女子ツアーの永久シード権を持つ不動裕理が4月、レジェンドツアー(シニアツアー)デビューに選んだアイアンが同社の「JM-H2」(2023年)だった。中古で見つけたが、6本セットで20万円弱の価格だ。
尾崎将司のクラブづくりに携わった増田雄二氏のこだわりが詰まったウェッジも人気がある。グースが付いてやさしい「M425」(2013年)、M425をストレートネックにした「M425/S」(2018年)は、4月に国内女子ツアーの下部ステップアップツアーで初優勝した永嶋花音が使っていた。中古では1万円台中盤で見つかる。ラズルダズルというメーカーもウェッジが人気で、国内男子下部ABEMAツアーで使用者が増えてきた。 世界初の3Dプリンターで作ったチタンドライバー「THE FIRST」、「BR08」(2024年)を生んだロマロも革新的なヘッドを作り続けている。
“中古地クラブ”の良さと限界
そもそも、地クラブの魅力は、個性的なヘッドに人気のシャフトを自由に組み合わせ、それぞれのゴルファーに合うモデルを作れることにある。そのため、中古で扱われるものは基本的に「他の誰かのためにオーダーされたクラブ」だと、あらかじめ把握しておきたい。 地クラブはヘッドを注文する際、細かいスペック指定が可能で、とくにウッドはロフト角、フェース角、ヘッド重量等が、特殊な仕様でカスタマイズされているかもしれない。もちろん大手メーカー製に比べて流通量が極端に少なく、フェアウェイウッドやユーティリティ、ウェッジなど、セットで使いたいクラブが、同じシリーズで揃えにくいという難点もある。 ただし、あまり知られていないブランドのモデルは、超お買い得価格で手に入る可能性もある。アイアンは購入後に微調整が可能なモデルが多いので、ウッドに比べればリスクは少ないはず。中古ショップの宝箱から「これは」と思うものをゲットしたら、まずは工房に持ち込み、計測&調整してみることをオススメしたい。(文・田島基晴)