「丸ごと冷凍なら3カ月保存できる!」値上がり野菜をおいしく使い切る冷凍術14
【4】トマト 「ヘタをつけたまま、丸ごと冷凍するのがおすすめ。冷凍したトマトは、水にさらせば簡単に皮がむけます。また5分ほど室温に置くと包丁でカットできる硬さになり、凍った状態ですりおろせばトマトシャーベットが楽しめます。ヘタをとってざく切りにして冷凍保存しておけば、トマトの煮込み料理などに便利です」 【5】レタス 「レタスのパリパリの食感を楽しみたいなら、冷凍保存は不向き。スープなど、しんなりさせて調理する場合は冷凍保存できます。金属に弱く包丁で切ると茶色く変色するので、必ず手で一口大にちぎって保存しましょう」 【6】きゅうり 「1本丸ごと冷凍もできますが、使いにくいので薄切りにして保存しておくことをおすすめします。自然解凍後、水気を切れば酢の物やポテトサラダに使えます」 【7】にんじん 「大きいので丸ごと保存には不向き。千切りやいちょう切りなど、好きな大きさにカットして保存袋に入れましょう。冷凍室に入れて1時間ほどしてから、保存袋の上から軽く手でもみほぐすと、パラパラになって、使いたいときに使いたい分を取り出すことができます」 にんじんは冷蔵よりも冷凍のほうが、目の健康によいといわれるルテインの量が3倍になるというレポートもある。 【8】なす 「丸ごと冷凍がおすすめです。冷凍室から出して5分ほど自然解凍すれば、薄切りにできます。もちろん、乱切りや半月切りにして冷凍保存してもOKです」 【9】ピーマン 「丸ごと冷凍のほうが便利です。5分ほど置いておけばカットできます。ちなみにワタやタネを捨ててしまう人も多いですが、ピラジンという血液をサラサラにする成分が実の110倍もあるので、無駄なく使ってみましょう」 ■冷凍することで栄養素やうま味が増す野菜も 【10】玉ねぎ 「薄切りにして冷凍しておくと、火の通りが早いので、あめ色玉ねぎを作る際に便利です。ポトフなどで使う小さいサイズの玉ねぎは、茶色の皮をむいて、上の硬い部分や根っこを切り落として、保存袋に入れて冷凍。個別にラップしておくと、おいしさをキープできます。包丁を入れているので保存期間は1カ月が目安です」 【11】もやし 「価格変動が小さく、安くて栄養たっぷりのもやしですが、足が早い食材でもあります。未開封なら、買ってきた袋のまま冷凍してもOK。開封して残った場合は、保存袋に入れ直して冷凍」 【12】きのこ類 「しめじやえのき、しいたけなどは少量ずつ余りがちな食材。そんなときはそれぞれ適当な大きさにカットして、ミックスきのこにして冷凍。きのこは冷凍することで、うま味成分であるグアニル酸が増加するといわれています。しいたけは冷凍することで3倍くらいうま味成分が増し、香りも強くなるなど、冷凍ミックスきのこを使えばだしを使わなくてもおいしいスープを作れます」 【13】オクラ 「丸ごと保存しておきましょう。オクラは冷凍室から出してすぐにカットできます。冷凍することで組織が壊れるので、ゆでる必要も、塩もみしてうぶ毛を取る作業も必要ありません」 【14】ブルーベリー 抗酸化作用があり、動脈硬化や生活習慣病の予防に役立つポリフェノールが、冷凍することで増えるともいわれている。 「水分を拭き取って、保存袋に入れておけば3カ月ほど保存可能。夏場は、凍ったままヨーグルトに入れるとおいしいですよ」 冷凍術を駆使し、野菜高騰を乗り切ろう。
「女性自身」2024年6月25日号