宇宙の神秘が文字盤に宿るギベオン隕石を用いたスケルトンウオッチが新登場
230年以上の歴史を誇るスイスウオッチの名門【ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)】から最新モデルが登場。伝統と革新の融合を特徴とする「ブリッジ」コレクションから文字盤にギベオン隕石を用いた「フリー ブリッジ メテオライト」が発売となり、価格は361万9000円(税込)。 【関連画像】ジラール・ぺルゴ「フリー ブリッジ メテオライト」
文字盤にギベオン隕石の破片を採用
「フリー ブリッジ メテオライト 」というモデル名が示すとおり、本機は文字盤にギベオン隕石の破片を採用する。ギベオン隕石は鉄とニッケルの合金となり、わずかにコバルトとリンを含み、ウィドマンシュテッテン構造と呼ばれる自然に生じた線形模様が特徴。同じ模様が2つと存在しない、この美しい隕石のプレートは寄木細工のようにブリッジの中央に配置され、シルバーの2つのネジで固定される。このプレートの製造は、ギベオン隕石を薄い板状に切り出すことから始まり、板状にした隕石をさらに加工。ネジを取り付けるための2つの穴を開けた後、プレートのウィドマンシュテッテン構造を際立たせるように加工し、最後に、鉄とニッケルの合金である隕石の腐植を防ぐための保護層としてロジウムプレートが施されている。
往年の名機を模したシンメトリーデザイン
「フリー ブリッジ メテオライト」は文字盤側にブリッジを組み込んで反転させたムーブメントを備え、6時位置にはテンプ、その上には香箱をレイアウト。この特徴的なシンメトリーデザインは、1889年に発表され、パリ万国博覧会で金賞を獲得したスリー・ゴールドブリッジ トゥールビヨンの名機「ラ・エスメラルダ」から着想を得たもの。クラシカルな意匠ながら、全く古さを感じさせない斬新なデザイン性は、ジラール・ペルゴの真骨頂といえるだろう。
本機独自の構造により立体的なスタイルを強調
文字盤はネオブリッジが地板に渡され、テンプを支える構造となっており、フランジに取り付けられて浮いているように見えるサスペンデッドインデックスを採用したことで、このモデル独特の立体的なスタイルを強調。さらに輪列を構成する各種歯車をまたぐように渡されたブリッジの上にドーフィン型の時針と分針が配されている。全体的にスケルトン加工となるため、通常は内部に組み込まれて目にすることができない部品が鑑賞可能できるのも、本機の大きな魅力といえよう。また、文字盤はさまざまな光を吸収するサファイアクリスタルボックスに覆われ、視認性にも優れる。