【J3プレビュー】3連勝の長野と8試合負けなしの金沢による”好調同士”が激突! 正念場の今治と21年以来の4連勝を狙う福島の対決にも注目 | Jリーグ
【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグ第14節が5月18日から19日にかけて行われる。 ●【動画】町田 藤尾翔太&東京V 山田楓喜インタビュー
前節は、首位の大宮アルディージャが松本山雅FCに敗れ、開幕から13試合目で初黒星を喫した。ただ後を追う上位3チームが揃って敗れたことで、2位のアスルクラロ沼津と勝ち点「9」差を維持。逆に2位争いが白熱し始めており、2位の沼津から11位のカターレ富山までが勝ち点「3」差と大混戦という状況だ。2週間ぶりのリーグ戦となる今節を終えた時に、昇格圏にいるのはどのチームか注目だ。 土曜日に8試合、日曜日に2試合が行われる今節の注目カードは、3連勝で4位まで浮上してきたAC長野パルセイロと8試合負けなしで7位のツエーゲン金沢の一戦だ。 お互いに開幕当初から調子を取り戻し、着実に勝ち点を積み重ねて長野が自動昇格圏まで「1」差、金沢が「2」差という状況で迎える”好調同士”の直接対決は、上位浮上への試金石ともなり得る一戦だ。 長野は前節、宮崎に勝利して連勝を「3」に伸ばした。だが、ここから金沢、大宮と”降格組”との連戦がスタート。この連戦が上位浮上への正念場になる。最近は1点差のゲームを制する勝負強さを見せており、天皇杯長野県予選でも先行を許したところから後半アディショナルタイムに追いつき、最後はPK戦で勝ち切ることで本戦への切符を掴んだ。また開幕からクリーンシートがなかった中、前節無失点に抑えられたのも前向きな材料だ。この流れを継続し、4連勝で一気に昇格圏へ食い込めるか。 対する金沢は、8試合負けなしと着実に勝ち点を積み重ねているが、前節は前半のうちに3ゴールを奪い、試合を優位に進めていったが、前半終了間際と後半の立ち上がりの失点でリードを守り切れず、試合運びには課題が残った。だが、開幕当初よりもゴール数という形で得点力が右肩上がりに向上している。中盤のMF梶浦勇輝がチーム最多の4ゴール、そこに次ぐDF小島雅也が3ゴールとさまざまな選手がゴールを奪えていることもポジティブだ。その攻撃力で長野を上回り、2試合ぶりの勝ち点3を掴み、上位浮上への足がかりとしたい。 もう一つの注目カードは、正念場を迎えている6位のFC今治と5月に入って着実に調子を上げている12位の福島ユナイテッドFCという”対照的なチーム同士”の一戦だ。 今治は前節、先制を許した後に一人少ない状況に立たされ、カターレ富山に0-2で完敗。現在、3連敗と苦しい状況が続いている。ここ3試合は複数失点が続いており、今季勝利を飾った6試合のうち、4試合が完封勝ちということも含めると、やはり守備の建て直しが問われる一戦になる。その上でFWマルクス・ヴィニシウスがチームを勝利に導くゴールを仕留められるか。ここまで5ゴールを挙げているチーム最多スコアラーがゴールを決めれば、ここまで全勝中。エースの復活が勝利へのカギを握ることになりそうだ。 対する福島は、J3の新記録を樹立した9得点での大勝から始まった連勝を「3」まで伸ばし、ようやく攻撃的なスタイルで結果が伴い始めている。特に前節は、奈良クラブを相手にシュート数では4本と自分たちの思い通りの展開ではなかったが、オウンゴールと大関友翔のゴールでしっかりと勝ち切ったことを次に繋げたい。2021年以来のリーグ4連勝を飾れるか注目だ。 その他、前節初黒星を喫した大宮は、初白星を飾ったカマタマーレ讃岐と、初の連敗中の沼津は、初の連勝中の八戸との一戦に臨む。