子宝に恵まれるも、新婚生活があっという間に終焉…離婚に至った「残念な理由」【弁護士が解説】
離婚を決断する場合の手順
離婚する場合、相手の同意が得られているか否かで、手順が異なります。同意に至った場合は協議離婚が可能で、離婚届を用意して役場に届ければ離婚成立です。 同意していない場合、一方的な離婚はできないため、離婚調停の必要があります。家庭裁判所にて調停委員を交えて話し合いを進めていきますが、新婚の場合思いとどまることを勧められることもあるため、意思を曲げない強さを持ちましょう。それでも決着がつかなければ離婚訴訟によって、家庭裁判所に離婚を認めてもらうように求めていくことになります。 どちらのパターンでも、共有財産や親権、養育費の問題など、必要な話し合いがあるため、このような離婚条件についてしっかりと決められるようにしておきましょう。
離婚を考え直すなら…やるべきこと、3つ
それでも離婚の決断は非常に難しいものです。決断する前に、考え直すためにはどうすればよいのでしょうか。やるべき3つのことを以下にまとめました。 1.感じている不満点をお互いに打ち明けてみる まずはお互いに感じている不満を正直に打ち明けてみましょう。結婚前にどれだけ仲がよかったとしてもまだまだお互いに遠慮してしまい、正直に不満を伝えることは難しいかもしれません。しかし、打ち明けられなければ、どんどん不満やストレスは積み重なり離婚という選択が着実に近づいてきます。腹を割って話し合えるように、まずは勇気を出してみましょう。 2.これからの2人の将来像について意見を言い合う 離婚という考えにいたってしまう原因は、さまざまなすれ違いによって2人の将来像がまったく見えてこないところにあります。この人とはこれから何十年も生きてはいけないと感じてしまい、腹を割って話し合うことを諦めてしまいます。 そんな段階にまで来てしまったからこそ、これからの将来について真剣に考えて話し合える時間を作ってみましょう。そのなかで生産的な話ができず未来が見えないようであれば、離婚せざるをえないかもしれません。 3.相手を尊重することは絶対に忘れないこと 離婚について考えたり話し合ったりするなかで、相手を尊重することは絶対に忘れないでください。自分のなかで募ってしまった不満やストレスは本物かもしれませんが、相手を尊重できず個人的な考えだけで結論を急いでしまうのは危険です。相手の考えを度外視し、マイナスな思考に縛られてしまいます。大変かもしれませんが、相手のことを大切にし、諦める前にもう一度だけ思い止まってみてください。
新婚で離婚することは珍しくない
結婚後、早い段階で離婚してしまうことは珍しいことではありません。世間体が気になってしまうかもしれませんが、もっとも大切なことは自分自身が幸せになることです。周りの言葉に流されず、これからの自分を思って後悔しない最適な選択をしてください。 白谷 英恵 Authense法律事務所
白谷 英恵
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