【ランキング】通信制大学、どこが人気? 大人の学び直しで話題、慶應大学は「卒業が難しい」
歌手の松田聖子さんが通信制大学(大学通信教育課程)の法学部で学び、卒業したことが注目されましたが、社会人として仕事をしながら、再び大学で学び直す人も増えているようです。どのような大学が人気を集めているのでしょうか。「通信制大学ランキング」(『大学ランキング2025』朝日新聞出版)から読み解きます。 【ランキング】日大の志願者数は2万人以上減少 最も増えた私立大学は?
通信制大学は、学校教育法によって1947年に制度化さた、正規の大学教育課程です。多くは、送られてきた教科書やテキストを使って自主学習をすることが基本です。テキストのほか、放送授業(主に放送大学で実施)やインターネットなどによる遠隔授業を行っている大学もあります。また、法令により、スクーリング(面接授業)を受けることが決められていますが、このスクーリングをすべてオンラインで実施しているところもあります。 大学通信情報調査・編集部の井沢秀部長によれば、通信制大学は「いつでも、どこでも学べる」ことのほかに、「学費が安い」というメリットがあります。例えば、中央大学法学部の通信教育課程の基本授業料は、スクーリング代を除いて年間8万円。ほかの大学も学部によって違うものの、年間20万円台程度が一般的です。 通信制大学は書類選考が行われることがほとんどであるため、入学しやすい半面、卒業が難しいといわれています。 「4年制大学では卒業率が8~9割であるのに対し、通信制は1割程度です。一人でコツコツと学び続けなければならないことが大きな理由でしょう。ですから、中央大学法学部(通信教育課程)を4年で卒業した松田聖子さんは、本当にすごいのです」(井沢部長) 文部科学省「学校基本調査報告書」(令和4年度)によると、日本の通信制大学は43校あります。学生が多く集まる大学にはどのような特徴があるのでしょうか。『大学ランキング2025』(朝日新聞出版)の中の「通信制大学ランキング」をもとにThinkキャンパス編集部で作成した学生数ランキング(卒業者数も含む)から見ていきましょう。