“宗一郎の水入り”大樽が見られるチャンス! ホンダウエルカムプラザ青山で本社ビル建て替え前最後のイベントが開催
ホンダは、東京都港区南青山に所有するホンダ青山ビル(以下、青山ビル)の建て替えのため、同ビル1階にあるホンダウエルカムプラザ青山を2025年3月31日で休館、同ビル内での業務を2025年5月で終了することをアナウンスした。建て替え前の最後のイベントとして同ビル建築ツアー並びに展示イベントを開催する。「宗一郎の水」が貯められた35トンの「ヒバの大樽」を見られるチャンスだ! 【画像】“宗一郎の水入り”大樽など関連写真をギャラリーで見る(5枚) 文/Webikeプラス 編集部
青山ビル39年の歴史に幕。新ビルは同地にて2030年度目標に建設予定
青山ビルは当時の国際化や情報化といった時流に対応し、本社機能の充実、効率化を図るため、1985年に2代目の自社ビル本社として建設。同ビルにはホンダのクルマづくりの考えである安全性、省エネルギー、居住性、操作性、機能優先のデザインが導入されており、一例としてバルコニーには、上部への延焼とガラスの落下を防ぎ歩行者の安全を確保するなど、防災、安全に細心の配慮がなされている。 また、ビル開館と同時に、社会との調和、コミュニケーションを図る場として、1階にはHondaウエルカムプラザ青山を開館。新製品や技術の展示、各種イベントの開催などの運営をしてきた。ビルの地下3階には35トンのカナダ産ヒバの大樽2つがあり、貯水された水は、「宗一郎の水」として一般の方へも無料で提供され、災害時の飲料水としての役割も担ってきた歴史を持つ。 青山ビル誕生から39年、社会や産業が急速に変革に向かう中で、Hondaは将来にわたり人々や社会から「存在を期待される企業」であり続けることを目指すという。そのために、「イノベーションを生み出す変革と発信の拠点」となるグローバル本社機能を構築することが必要だと考え、それを実現できる新たなビルへの建て替えを行う。現在の青山ビルは2025年度に解体し、同地に建設する新たなビルは2030年度の完成を目標としている。建て替え期間中、同ビルに勤務していた従業員は、東京都港区の虎ノ門アルセアタワーと埼玉県和光市のホンダ和光ビルにて業務を行う予定だ。