英与党が米大統領選に「干渉」とトランプ陣営、調査を要求 金銭的支援の有無が焦点
米共和党の大統領候補であるトランプ前大統領の選挙陣営は、英与党・労働党が大統領選に「露骨な外国による干渉」を行っているとして、米連邦選挙委員会(FEC)に調査を要求した。 トランプ氏は、英与党・労働党について、米大統領選への「露骨な外国による干渉」を行っていると非難した。 英労働党幹部はリンクトインに、同党の現・元スタッフ100人近くが今後数週間、民主党候補ハリス氏を支援するため渡米するという内容を投稿していた。この投稿は現在、削除されている。 トランプ陣営は、米連邦選挙委員会(FEC)に苦情を申し立て、英労働党からハリス陣営への違法献金に関する調査を要求した。 以前から英労働・保守党のボランティアは、米民主・共和党の選挙支援を行ってきた。外国人は米国の選挙運動にボランティアとして参加可能で、献金は認められていない。今回の疑惑の争点は、金銭的支援があったかどうかだ。 スターマー英首相は、この疑惑を否定。レイナー副首相も議会で同様に回答した。 スコットランド国民党・フリン議員 「副首相、トランプ氏への不支持を表明するため渡米した勇敢な労働党スタッフらに向け、私とともに拍手を送っていただけないでしょうか」 労働党・レイナー副首相 「皆、自らの時間に渡米し、活動している。どの政党でも起きていることだ。自分自身の時間やお金を使って選挙活動に参加し、やりたいことをやっている」 スターマー首相は、トランプ氏が大統領に返り咲いた場合でも、この訴えを巡って米英両国の関係が損なわれることはないとの認識を示した。